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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 3C  位置情報
日時: 2016年7月6日(水) 17:50 - 19:10
座長: 土井 裕介 (東芝)

3C-1 (時間: 17:50 - 18:10)
題名BLEを用いた位置情報共有システムの開発
著者*志毛 勇一 (九州産業大学大学院 情報科学研究科), 神屋 郁子, 下川 俊彦 (九州産業大学 情報科学部)
ページpp. 516 - 521
キーワードIoT, スマートフォン, ビーコン
アブストラクト現在, 電話やメールの他にも様々なコミュニケーションツールが普及しているが, Face to Faceコミュニケーションの重要度は依然として高い. Face to Faceコミュニケーションの問題のひとつに, 相手と会うのが容易では無いという点がある. そこで, 本研究ではスマートフォンとBLEを用いて特定の人を探すシステムを開発した. 人を探すために予め複数の場所にBLEビーコンを設置しておき, そのBLEビーコンに対しての接近をスマートフォンで検知する. 評価として, システムの使いやすさについて利用者にアンケートを実施した. さらにシステム利用時のスマートフォンの電力消費量を計測し, 利用しない場合の電力消費量と比較して検証した.

3C-2 (時間: 18:10 - 18:30)
題名アクセスポイントのログを利用したWi-Fi利用者の位置及び施設利用者数推定システムの開発
著者*今留 駿輔 (九州産業大学大学院 情報科学研究科), 神屋 郁子, 下川 俊彦 (九州産業大学 情報科学部)
ページpp. 522 - 527
キーワードWi-Fi, アクセスポイント, 位置推定, 人数推定
アブストラクト近年、スマートフォンが普及する中で、屋内でWi-Fiが利用できる場所が増加している。人が集まりやすい場所にWi-Fiのアクセスポイントを設置することで、屋内でも精度の高い位置情報を取得できるようになった。スマートフォンやPCがWi-Fiを使用して測位できる一方で、Wi-Fiのアクセスポイントがこれらの端末が近接していることを知ることも可能である。この情報を元に、人がどこにいるかを推定できると考えた。また、そのアクセスポイントと通信している端末の数を数えることで、近くにいる人の数も推定できると考えた。 本研究ではWi-Fi利用者の位置及び施設利用者数推定システムToMetion(To Me Location System)を開発した。本システムはアクセスポイントのログを利用して、特定の場所の人数を推定したり、Wi-Fi利用者の位置を推定するシステムである。 本研究では九州産業大学のキャンパスLANであるKIND Wi-Fiのアクセスポイントから得られる情報を用いて実装した。 本システムの施設利用者数推定機能についてアンケートを基に評価を行った。

3C-3 (時間: 18:30 - 18:50)
題名無線LAN信号強度による端末位置推定における防犯カメラ画像を利用した精度の計測
著者*五十嵐 裕也 (東京農工大学工学府), 櫻田 武嗣 (東京農工大学総合情報メディアセンター), 山井 成良, 北川 直哉 (東京農工大学工学研究院)
ページpp. 528 - 535
キーワード無線LAN, 位置推定, 推定精度, 防犯カメラ
アブストラクトスマートフォンやノートPCなどの無線通信端末の普及に伴って,ユーザや端末の位置情報を用いたサービスの需要が高まっている. 屋内における測位にはGPSが適さず,センサネットワークや超音波を用いるなど様々な方式が提案されているが, その中でも無線LAN信号強度(RSSI)を用いた方式は,管理の容易さや拡張性やコスト面で優れており,さかんに研究されている. しかし,その推定精度評価においては,評価実験環境を用意した上で,時間と労力を要する実験が必要であった. これに対して,我々は防犯カメラ映像を利用した,実地での実験を伴わない精度計測方法を提案し,実際に計測を行った. 既設で,稼働している測位システムについて,人物位置情報の集合と端末の推定位置情報の集合を比較することにより,平均の推定誤差を求め,精度を評価した. この際,ユーザのプライバシーに配慮して,個人を特定せずに精度の計測を行っている. 特定の被験者を用意せず,複数の施設利用者の位置情報を利用するために,端末と持ち主の関係を推定した上で評価を行った. 大学キャンパス内の食堂ホールで,混雑時と閑散時について評価を行い,平均約15mの誤差が見られた.