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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2016)シンポジウム

セッション 1B  情報システム
日時: 2016年7月6日(水) 13:50 - 15:30
座長: 土井 裕介 (東芝)

1B-1 (時間: 13:50 - 14:10)
題名CROW: OpenFlowを用いた動的Webアクセス模倣システム
著者*湯村 翼, 高野 祐輝, 安田 真悟, 宮地 利幸 (情報通信研究機構)
ページpp. 32 - 37
キーワードテストベッド, テストツール, インターネット模倣, SDN, OpenFlow
アブストラクトインターネットへの接続が前提となるソフトウェアの検証を目的として,テストベッド環境においてインターネットへの到達性を維持しつつ,様々なIPアドレスからのWebアクセスを模倣するシステムCROWの設計と実装を行った.CROWは,クローラがWebサーバへアクセスする際に,中間にあるスイッチがパケットヘッダの送信元IPアドレスを書き換えることにより,模倣アクセスのトラフィックを生成する.パケットヘッダの書き換えは,環境内に設置されたOpenFlowスイッチにて実施する.これらの設計を元に, 仮想マシンを用いてCROWの実装および環境構築を行った.

1B-2 (時間: 14:10 - 14:30)
題名半教師あり学習を用いた要望ツイートの抽出手法の評価
著者*川島 崇秀, 佐藤 哲司 (筑波大学 図書館情報メディア系), 神門 典子 (国立情報学研究所 情報社会相関研究系)
ページpp. 38 - 43
キーワード要望抽出, ニーズ抽出, テキストマイニング, データマイニング, webマイニング
アブストラクト情報発信,情報共有ツールとして定着している SNS の一つである Twitter 上では,製品やサービ スに関する口コミが日々大量に投稿されている.このため,Twitter 上の投稿を企業のマーケティング活 動に活かそうという試みが注目されている.本研究では,Twitter 上に投稿される口コミの中でも消費者 のニーズを直接的に示す要望に注目し,Twitter から要望を含む投稿を抽出する手法を提案し,実装・評 価を行う.ツイートには文法的に崩れた表現や多様な文章表現が多く存在することから,従来の辞書ベー スの手法では抽出できる要望に限界があった.そこで,要望を含む投稿の抽出に教師あり機械学習のア ルゴリズムである SVM を適用するとともに,学習データの収集に半教師あり学習の一つである Distant Supervision の適用を試みた.ソーシャルゲームに関する口コミ情報を対象として,適合率・再現率・ F 値を用いて従来手法との比較を行った結果,提案手法の有効性が確認されたので報告する.

1B-3 (時間: 14:30 - 14:50)
題名アマチュアスポーツにおけるチーム状況把握のための情報共有システムの提案
著者*山崎 優佳里, 山内 正人, 加藤 朗, 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
ページpp. 44 - 52
キーワード情報共有, アマチュアスポーツ, チームスタッフ, スポーツマネジメント, 補食
アブストラクト本研究では、アマチュアスポーツにおける、チーム状況や選手の個人状況を把握し、チームスタッフが情報共有できるシステムの提案と評価を行う。 チームのスタッフは勝利に貢献するために、選手の個人状況やチームの情報を共有し、それらの情報を活用する必要がある。 チームスタッフは、プレーヤーが練習に集中して、良い結果を残すことができる環境づくりを行う。 アマチュアスポーツのチームにおいて、チームスタッフは、学生であったり仕事と兼業している場合が多く、毎日練習に参加し、選手の管理をすることは非常に困難である。 また、専門知識を持っていない、チームスタッフも多くいる。 そこで、選手個人やチームの情報を共有し活用することができれば、チームスタッフとして適切なサポートができるだろう。 ラグビーを例として挙げ、選手個人の食事・体調・体重などの情報を取得し、補食の情報を提示を行う。 本研究のシステムを提案するにあたり、ラグビー部所属である高校生を対象に1日の食事・体調調査を行った。 そのデータをもとに、簡易的なデータ構造を作り、情報を提示し、情報活用についての考察を行った。

1B-4 (時間: 14:50 - 15:10)
題名救急搬送効率化に向けた情報システムの構築
著者*徳永 翔, 宮田 萌 (豊橋技術科学大学), 大村 廉 (豊橋技術科学大学 情報・知能工学系)
ページpp. 53 - 60
キーワード救急医療システム, アプリケーション, ユーザインタフェース, ネットワーク, 情報共有システム
アブストラクト救急医療において,迅速な病院への搬送や処置の開始が必要不可欠である.既存の救急医療システムでは,救急現場,消防本部,消防署,救急車,病院間での情報連携が効率的でなく,それによる救急搬送の遅延が発生している.本研究では,組織間で効率的に情報共有が可能なシステムを構築する.例えば,救急車が病院に到着する前に患者情報を病院に送ることで,事前に容態に合わせた処置準備ができ,迅速かつ適切な治療が行える.これにより,従来に比べてより効率的な救急搬送を期待できる.