(セッション表へ)

平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1304  27. 教育-(3)
日時: 2015年10月17日(土) 15:30 - 16:35
部屋: E22 (→地図)
座長: 田中 誠 (呉工業高等専門学校)

27-11 (時間: 15:30 - 15:43)
題名確率モデルによるプログラム読解中の視線運動の分析
著者*花房 亮 (広島工業大学 情報学部), 沖本 恒輝 (広島工業大学大学院 工学系研究科), 松本 慎平, 山岸 秀一 (広島工業大学 情報学部), 林 雄介, 平嶋 宗 (広島大学大学院 工学系研究科)
キーワードプログラミング教育, 視線運動, プログラム依存グラフ, 隠れマルコフモデル
アブストラクトプログラミングを不得手とする学習者の支援は未だ十分ではない.その原因として,学習者の理解度に応じた学習コンテンツを十分に用意できていないことにあると考えている.このような背景のもと,プログラミングを不得手とする層の特徴を明らかにするため,筆者らは蓄積経験が強く反映される眼球運動に着眼し,プログラミング読解の過程を眼球運動の観点から明らかにすることを試みた.その結果,学習者の特徴や技能が視線運動に反映されることを確認した.しかし,視線運動の履歴は定性的な観点でのみの解釈であるため,視線運動の履歴を定量的に評価するための手法の構築が望まれている.そこで,確率モデルによりソースコード読解中の学習者の視線をモデル化する手法を提案したので,ここに報告することを目的とする.

27-12 (時間: 15:43 - 15:56)
題名イラストを用いた接辞・語根の意味の理解による英単語学習システム
著者*草田 圭輔, 別所 大輝, 川本 佳代, 内田 智之, 砂山 渡 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
キーワード英単語学習システム, 語源学習法, タブレット型携帯端末アプリ
アブストラクト英語学習において,英単語学習は必要不可欠である.覚える英単語が増えるにつれ,全ての英単語を長期記憶に留めておくことは難しい.また,英単語とその意味を対にして覚える丸暗記の学習方法では,英文読解の際に出てくる未知の英単語に対処することは難しい.そこで本研究では,「英単語を接辞及び語根に分解し,それぞれの意味を組み立ててその単語の意味を推測する」力を育成する語源学習法に着目し,イラストを用いて接辞と語根の意味をイメージ化して理解することにより,英単語を学習するシステムをタブレット型携帯端末上のアプリとして開発したので,評価実験の結果とともにそのシステムを報告する.

27-13 (時間: 15:56 - 16:09)
題名身近な個人情報の情報漏洩に対する意識改革〜コピー承認制電話帳アプリの試作〜
著者*山田 祥太郎 (広島国際大学工学部情報通信学科)
キーワード個人情報漏洩, 情報モラル, 電話番号, メールアドレス
アブストラクト携帯電話及びスマートフォンの普及により、電話番号、メールアドレスなどの他者の個人情報を保有する機会が増えた。個人情報漏洩は経済的被害にも直結する問題となりつつある。このような問題を起こさないためにはユーザの認識を身近なところから変える必要がある。そこで、本研究では個人情報漏洩の一つのケースとして、知人間で電話番号やメールアドレスを渡す身近なケースを想定し、電話番号やメールアドレスをコピーしようとした際に、警告文表示し、本人の了解の有無を確認する機能を備えた電話帳アプリを試作した。

27-14 (時間: 16:09 - 16:22)
題名IRのためのアンケートシステムの構築
著者*大平 康旦, 村永 聡 (山口大学工学部), 小柏 香穂理 (山口大学大学評価室), 松元 隆博 (山口大学工学部), 内藤 博夫 (山口大学大学評価室)
キーワードアンケートシステム, IR, 大学評価
アブストラクト平成25年に文部科学省より公表された国立大学改革プランにしたがい,現在国立大学では改革加速期間を迎えている. 山口大学においても,平成28年度から始まる第3期中期目標期間に向け,教育研究組織や学内資源配分の恒常的な見直しに焦点を当てた目標の設定が求められている. この目標を適切に設定するためには,学内の教職員や学生のみならず,本学の卒業、修了生や保護者,就職先企業,初等,中等教育機関等の意見を,アンケート等を通じて聴取し,それを反映させる必要がある. これまで本学ではこれらの意見を聴取するために,部局ごとに様々なアンケートが行われ,部局ごとに改善の試みは行われてきたが、大学全体での意見の集約や解析は困難であった. また,これまで紙媒体によるアンケートで意見聴取を行うことが多く,多くのコストがかかる上に,回収率の低下や過去のアンケート結果の蓄積が問題となっていた. そこで本稿では,Web上で動作するアンケートシステムを構築し,ステークホルダー(本学の教職員や学生,その保護者,卒業,修了生,就職先企業等)にアンケートを実施することが容易な環境を実現したので,システムの概要とその利用事例を示す.

27-15 (時間: 16:22 - 16:35)
題名山口大学自己点検評価システムの評価とその改善
著者*小柏 香穂理 (山口大学大学評価室), 松元 隆博 (山口大学大学院理工学研究科), 王 躍 (山口大学メディア基盤センター), 刈谷 丈治 (山口大学), 内藤 博夫 (山口大学大学評価室)
キーワード大学評価, IR, 自己点検評価システム
アブストラクト現在,大学評価は学校教育法及び国立大学法人法等により義務付けられ, 大学は,大学組織としての自己点検・改善を行うことが求められている. 本学では国立大学法人化以前より,山口大学自己点検評価システム(YUSE) が導入されており,10 年以上にわたって改修を行いながら運用が行われて きている.本論文では,現在の自己点検評価システムにおいて,利用者から の要望などに基づき,システムの改善を行ったので報告する.これらの改善 事例は,他大学における評価システムの改善のための情報として役立つと期 待できる.さらにこれらの改善事例を考察すると,システムの改善課題に関 して「システムの使いやすさ」「他システムとの連携」「分析のための可視化 (グラフ)機能」の3つの枠組みに分類できる可能性が示唆された.