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平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1004  19. 計算機工学-(2)
日時: 2015年10月17日(土) 15:30 - 16:35
部屋: E11 (→地図)
座長: 會澤 邦夫 (島根大学)

19-6 (時間: 15:30 - 15:43)
題名大規模データに対するクラスタリングのGPUによる高速化
著者*田邊 亮介, 渡邊 誠也, 名古屋 彰 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
キーワードGPGPU, クラスタリング, 並列処理
アブストラクト近年,大規模データの解析に要するコストは増大化しており,効率的にデータを処理する手法が求められてきている.そうした中でGPUによる並列処理の利用が注目されてきている.しかし大規模なデータを扱う場合にはGPUのメモリ容量の問題が生じる.一方,クラスタリングの前処理としてCanopyクラスタリングを行うことにより高速化を図る手法が提案されている.そこで本研究では,Canopyクラスタリングでのグループ分けにおいて,各グループがGPUメモリの容量内に収まるように分割を行い,分割されたグループごとにGPUによる並列処理でk-meansクラスタリングを行うという手法を提案し,その効果を評価する.

19-7 (時間: 15:43 - 15:56)
題名教育用コンピュータのOSの設計と実装
著者*村田 侑暉 (徳山工業高等専門学校情報電子工学専攻), 重村 哲至 (徳山工業高等専門学校情報電子工学科)
キーワード教育用コンピュータ, 教育用OS
アブストラクト高専や大学で行われているOSやコンパイラの授業において、真にそれらを理解するには、実際に動作するシステムを教材とした実践的な学習を行うことが望ましい。そこで、徳山高専情報電子工学科では、教育用の分かりやすいOSを開発するために、簡単なハードウェアで構成される教育用パソコンTaCを開発した。TaC上に実装したOSやコンパイラの実装例を学生に示し、学生のOSやコンパイラに対する理解を深めることができる。 本研究では、TaCに搭載する教育用OS(TaC-OS)の設計と実装を行った。TaC-OSは、小規模で学生が容易に仕組みを理解できるOSである。

19-8 (時間: 15:56 - 16:09)
題名指数分割セルオートマトン上でのFSSPアルゴリズムの実装に関する研究
著者*廣田 実喜, 梅尾 博司 (大阪電気通信大学大学院工学研究科情報工学専攻)
キーワードセルオートマトン, 一斉射撃問題
アブストラクトvon Neumann によって考案されたセルオートマトン(Cellular Automaton,CA)は並列計算モデルの一つとして数多くの研究がなされている. CA上の基本的な問題の一つとして, 一斉射撃問題 (Firing Squad Synchronization Problem, FSSP) が知られている. Goto [1962]はセル空間を長さが指数関数的に増加する複数の小区間に分割し,各小区間を同期させることにより全体の同期を実現するFSSPアルゴリズムを考案した.その後,Gerken [1987]並びにYunés [2008]らにより,同様な分割方式を使ったアルゴリズムが提唱されている.本稿では,これまで未実装であったYunés [2008]のアルゴリズムを計算機上に実現し,その検証を行う.

19-9 (時間: 16:09 - 16:22)
題名シミュレーションの並列化とハード化を用いた高速化
著者*多賀 博紀, 北村 俊明 (広島市立大学大学院 情報科学研究科 情報工学専攻)
キーワード並列化, ハードウェア化, Zynq, Simulink
アブストラクトデータの並列性を利用したプログラムの並列化は一般的に多く行われている. しかし, データ並列性が無いプログラ ムにおいて並列処理を行うことが性能向上のため望まれている. 本研究では, データ並列性がないエンジンのシミュレーションモデルに対して並列化を行い, かつ一部機能のハードウェア化を行うことで処理の高速化を図る.

19-10 (時間: 16:22 - 16:35)
題名パイプライン化依存性グラフの強等価性判定アルゴリズムの性能評価
著者*嶋田 勇希, 籠谷 裕人, 杉山 裕二 (岡山大学大学院自然科学研究科)
キーワード非同期式回路
アブストラクト非同期式回路の設計手法の一つに,5種類の頂点,トークンをもつ依存性グラフを用いる手法がある.非同期式回路を高速化は,その依存性グラフを自動的にパイプライン化しパイプライン化依存性グラフを構成することで行うことができるが,その際不要な頂点が生成されうる.その頂点の一部を最小化する手法が提案されており,その主要部分は2つの依存性グラフの強等価性を判定するアルゴリズムである.このアルゴリズムの基本部分はすでにプログラムとして実装されているが,種々の依存性グラフを使用した時の性能が未評価であった. そこでプログラムを拡張し,実際に種々の依存性グラフを作成,それらを用いて性能評価を行った.