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平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 1002  22. 画像処理-(2)
日時: 2015年10月17日(土) 10:30 - 11:35
部屋: E11 (→地図)
座長: 百田 正広 (徳山工業高等専門学校)

22-6 (時間: 10:30 - 10:43)
題名インテグラルフォトグラフィに対する調節応答特性
著者*今井 拡道 (島根大学大学院), 矢野 澄男 (島根大学)
キーワード立体画像, 3次元立体画像, インテグラルフォトグラフィ, 輻輳・調節
アブストラクト現在,実用化されている両眼融合立体画像で生じる視覚疲労の1つの要因に輻輳・調節の不一致がある.両眼融合立体画像では,輻輳は立体像の位置にあるが,調節は画像表示面に位置するため,輻輳と調節の位置に不一致が生じる.一方,3次元画像表示方式の一つであるインテグラルフォトグラフィでは,光線空間により3次元画像表示を行うため,この輻輳・調節の不一致が生じないとされている.本稿では,光線空間によるインテグラルフォトグラフィにおける調節応答の測定結果について報告する.

22-7 (時間: 10:43 - 10:56)
題名CUDAによる連結成分ラベリングのマルチパス手法
著者*米原 健策 (島根大学大学院総合理工学研究科総合理工学専攻), 會澤 邦夫 (島根大学大学院総合理工学研究科情報システム学領域)
キーワード連結成分ラベリング, GPGPU, CUDA, 二値画像解析
アブストラクト連結成分ラベリング(CCL)はディジタル画像解析の一種であり, 本研究では2値画像の中の黒画素が連続する画素群に対して固有のラベル値を割り振る. 処理高速化のため, いくつかの逐次アルゴリズム[1] が提案されているが, 近年ではCUDA[2] を開発環境としたGPGPUを用いる並列アルゴリズムが提案されている. 並列アルゴリズムの内高速な手法として, マルチパス方式であるLabel Equivalence [3] が提案されている. 本研究では, CUDAを用いた新たなマルチパス方式のCCLアルゴリズムを提案し, Label Equivalenceと実行時間を比較する.

22-8 (時間: 10:56 - 11:09)
題名試射弾丸の異同識別を目的としたHistogram Intersectionと共通線条痕への重み付けに基づく類似性評価手法
著者*藤井 周, 大西 淳, 中田 英紀, 前田 俊二 (広島工業大学), 飯塚 正美, 安野 拓也, 仁戸部 勤 (科学警察研究所), 中山 透 (神奈川県警科学捜査研究所), 金子 俊一, 渋谷 久恵 (北海道大学)
キーワード試射弾丸, 異同識別, Histogram Intersection, Hough変換, 線条痕
アブストラクト日本国内における拳銃所持は潜在する傾向にあり、警察では銃器事件対策の強化を進めている。事件で使用された弾丸は警察で比較照合され、発射拳銃の推定や過去の事件との関連性を調べられている。これは発射弾丸の異同識別と呼ばれ鑑定員による比較顕微鏡を用いた目視検査により行われている。しかし鑑定に時間を要することや、専門技術が必要とされるため負担軽減が求められている。本研究では効率的で定量的な評価を与える発射弾丸の異同識別システムの開発を最終目的とし、本報告ではHough変換による直線検出とHistogram Intersectionを組み合わせた線条痕同士を対応付ける類似性評価方法を提案する。

22-9 (時間: 11:09 - 11:22)
題名穿刺吸引組織・細胞診における機械学習による自動目視検査法
著者*小郷 和希 (岡山大学大学院自然科学研究科), 井上 博文 (岡山大学病院病理部), 田淵 真弘 (金光病院医療技術部), 山根 延元 (岡山大学大学院自然科学研究科), 岡 久雄 (岡山大学大学院保健学研究科)
キーワード画像処理, 機械学習
アブストラクト超音波内視鏡下穿刺吸引(Endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration :EUS-FNA) 法では,昨今吸引された組織が組織・細胞診検体として有効か否かを熟練した細胞検査士や病理医が、検体中の有効組織の有無を検査現場で即時に判定した後、精密検査を行う。その意義は患者の負担の軽減にあるが,より一層の検査の迅速性と診断精度の向上,検体不適率の低減が求められている。本論文では,過去の症例を計算機に学習させることにより検査を効率よく補助するシステムの初歩的検討を行う。

22-10 (時間: 11:22 - 11:35)
題名画像認識のハードウェア処理による高速化の一考察
著者*佐保 宏晃 (岡山県立大学大学院), 横川 智教, 佐藤 洋一郎, 有本 和民 (岡山県立大学)
キーワード画像処理
アブストラクト車載用カメラからの映像を用いた画像認識は,リアルタイム性と高信頼性が要求される.本研究では,組み込みCPUとハードウェアを用いたシステムを,OpenCVによる顔検出システムを用いて検討し,複数の認識アルゴリズムの実装による高信頼化と,効率的並列処理による高速化を目的とする画像処理システムの提案する.