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平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0904  2. 電気・電子材料-(3)
日時: 2015年10月17日(土) 15:30 - 16:48
部屋: D41 (→地図)
座長: 原田 直幸 (山口大学)

2-12 (時間: 15:30 - 15:43)
題名電子ビーム蒸着法による高着色効率固体エレクトロクロミック層の形成とスーパースマートウィンドウへの応用
著者*桐田 直志 (山口東京理科大学 工学部 電気工学科), 小関 聖士, 吉田 博行, 森田 廣 (山口東京理科大学)
キーワードスマートウィンドウ, エレクトロクロミズム, 調光ガラス
アブストラクト本研究では、外部から与えられる様々なエネルギーの影響によって物質の光学特性が変化する現象(エレクトロクロミズム)を利用し、環境に合わせて光学特性を自由に制御できる機能を有する調光ガラス(スマートウィンドウ)について研究している。窓ガラスに透明太陽電池を形成し発電した電力を利用して、固体EC(エレクトロクロミック)積層層を着消色することで透過度を変化させ遮光制御を行う。固体EC積層層には酸化タングステン(WO3), 酸化ニッケル(NiO), 酸化タンタル(Ta2O5), 酸化インジウムスズ(ITO)の各層を用いた。これらをITO/NiO/Ta2O5/WO3/ITO/Glassの高効率二重着色構成で積層し着消色が可能であることを確認した。

2-13 (時間: 15:43 - 15:56)
題名NLO膜の作成と膜物性の評価及びNLO膜を用いた透明太陽電池の研究
著者*市岡 大志, 奥田 光生, 吉田 博行, 森田 廣 (山口東京理科大学工学部電気工学科)
キーワードNLO, 酸化ニッケル, 透明太陽電池
アブストラクト透明太陽電池の発電効率の向上のために、透明半導体層のうち、p型半導体NiOに注目して検討を行い、2元同時蒸着法でLiを添加することにより太陽電池特性を向上できることを見出した。

2-14 (時間: 15:56 - 16:09)
題名スーパースマートウィンドウシステムの最新設計
著者*中野 稜, 奥田 光生, 小関 聖士, 吉永 諭史, 吉田 博行, 森田 廣 (山口東京理科大学)
キーワードスマートウィンドウ
アブストラクト太陽光発電は、注目も高く、実用普及も進んでいる。我々はこの太陽エネルギーの利用拡大を考えている。とりわけ発電の観点からは、これまであまり目を向けられていなかったため、赤外線や紫外線の領域に着目している。可視光はそのまま透過させて利用し、紫外光を吸収して発電する太陽電池である。しかし、太陽光は希薄かつ全体に占める紫外線の割合が少ない難点がある。この欠点に対しては、窓のような固定された場所で長時間エネルギー蓄積すれば相当量の電気を生み出せると考えた。この機能を「スーパースマートウインドー」と呼び、応用機能の第一歩として発電エネルギーを窓の採光制御に用いることを検討している。

2-15 (時間: 16:09 - 16:22)
題名超電導コイルへの応用を指向したBi系高温超電導体の特性改善
著者*片岡 範行, 田中 博美 (米子工業高等専門学校)
キーワードXPS, 超電導, 元素置換, 異方性
アブストラクトBi2Sr2Can-1CunOy(n=1-3)高温超電導体(以後,Bi系超電導体)は作製面での利点を多く有する.そのため,実用化が期待される.一方,自身に流せる電流の最大値(Jc)が外部磁場の印加角度に大きく依存する性質(Jc異方性)を持ち,この性質が実用化を阻害している.近年,Bi系超電導体に対して, Mgの添加により,Jc異方性が大幅に改善されることが明らかになった.一方,添加されたMgの化学結合状態に関する知見は不明であった. そこで本研究では, X線光電子分光法による化学結合状態の分析を行った.この分析により,添加されたMgが結晶中のCaと元素置換が生じていることを明らかにした.その結果,超伝導面の距離が近いほどJc異方性の影響が小さいことが分かった.

2-16 (時間: 16:22 - 16:35)
題名表面改質法(水浸処理法)によるジョセフソントンネルデバイスの作製
著者*田中 聖也, 田中 博美 (米子工業高等専門学校)
キーワードBi系高温超電導体, ウィスカー, ジョセフソン接合, 水浸処理
アブストラクトジョセフソン接合を用いた次世代の電子デバイスや磁気センサの実用化が期待されている。しかしながらジョセフソン接合素子の作製には高価で複雑な作製技術が必要である。そこで我々は、簡単なプロセスによりジョセフソン接合素子を作製する方法を開発した。具体的には、Bi系高温超電導体を蒸留水に一定時間浸ける水浸処理を提案する。Bi系高温超伝導体は結晶構造中にジョセフソン接合を有しており水浸処理によって非超電導層を形成させ電流を偏向させることでジョセフソン素子の作製を図った。その結果、水浸処理を用いてジョセフソン接合素子を作製することに成功した。

2-17 (時間: 16:35 - 16:48)
題名微細構造を制御したSnTe系熱電材料の作製及び熱電気的特性評価
著者*斉藤 健, 岸本 堅剛, 浅田 裕法, 赤井 光治, 小柳 剛 (山口大学大学院理工学研究科)
キーワードSnTe, 熱電材料, 構造制御