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平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0602  7. 電力系統II・発送配電・新エネルギー-(2)
日時: 2015年10月17日(土) 10:30 - 11:35
部屋: D32 (→地図)
座長: 杉原 弘章 (中国電力)

7-6 (時間: 10:30 - 10:43)
題名散乱日射活用型CPVモジュールの発電特性および熱特性の評価
著者*地木 郁真, 小出 拓希, 桶 真一郎 (津山工業高等専門学校), 平井 大貴, 山田 昇 (長岡技術科学大学)
キーワード集光式太陽光発電, 散乱日射, 発電特性, 熱特性, 太陽電池
アブストラクト集光式太陽光発電(CPV)システムは,変換効率の高い太陽電池にレンズやミラーを用いて太陽光に含まれる直達日射を集光し発電するシステムである。現在では,直達日射だけでなく散乱日射も発電に利用する散乱日射活用型CPVモジュール(以下,CPV+モジュールと呼称)を考案した。本報では, CPV+モジュールの短期フィールド試験の結果に基づき,その発電特性を示すとともに,今後測定を行うモジュールの熱特性の評価の展望について述べる。平均直達比が0.73 のとき,DI string を搭載することにより,DNI string のみの場合と比べて,発電電力を1.13倍に増加させることができ,発電効率を向上させることができることがわかった。また,熱特性の評価方法について検討した。

7-7 (時間: 10:43 - 10:56)
題名サポートベクターマシンを用いた空間平均日射量予測における学習期間の影響
著者*春日 紫吹, 滝田 生成, 岩本 拓也, 桶 真一郎 (津山工業高等専門学校)
キーワードサポートベクターマシン, 日射量, 予測
アブストラクト太陽光発電システムの大量導入時においては,余剰電力の発生などの電力系統への悪影響が懸念される。そのため,電気系統の安定運転のために,日射量予測の活用が望まれている。本研究では,SVMを用いて中部地域における翌日の1時間ごとの空間平均日射量を予測した。このとき,SVMの学習に用いるデータを採用する日数を変化させ,それが予測結果に及ぼす影響を検討した。SVMの学習期間を1日から5日に増やすと,予測誤差は27.5%減少した。しかし,5日から10日に増やしても,予測誤差の減少は9.8%に留まった。このことから,今回の予測においてはSVMの学習期間は5日程度で十分であることがわかった。

7-8 (時間: 10:56 - 11:09)
題名レーザ・エネルギー伝送のための降雨減衰の測定の実験
著者住元 和生, *田中 聡 (福山大学工学部)
キーワードレーザ, エネルギー伝送, 降雨減衰, 観測
アブストラクトレーザによる無線電力伝送において、降雨による妨害を観測する実験システムを構築して観測を行っている。降雨強度の観測および太陽光パネルによる受信強度の相関を調べたところ、現時点で大きな相関が見つかっていない。また、本実験システムは商用電源に頼らずに太陽光発電により自立して観測を行なう測定システムを確立し、実証することも目的としている。これらの実証結果についても報告する。

7-9 (時間: 11:09 - 11:22)
題名太陽光発電脱落を考慮した最適潮流計算法に関する研究
著者*鶴原 翔太, 久保川 淳司 (広島工業大学)
キーワード最適潮流計算, 故障計算, 太陽光発電
アブストラクト近年太陽光発電(PV)が大規模導入されており、その出力は時々刻々と変化しているため、事故発生時の電力系統への影響も大きい。地絡事故が発生した場合、PVのパワーコンディショナーは数秒の間隔で解列が起きるため、対策が困難である。そのため、あらかじめ事故が起きた場合に電力系統に流れる故障電流を考慮した電圧の低下を計算してPVの解列をなるべく小さくする必要がある。 本研究では事故発生時の波及を防止するために地絡事故による影響を事前に考慮して発電機出力を持ち替えをする手法の検討を行った。

7-10 (時間: 11:22 - 11:35)
題名再エネ電源大量導入時の離島系統における余剰電力対策についての一考察
著者*土居 崇, 河内 清次, 三川 玄洋 (中国電力エネルギア総合研究所), 松村 昌昭, 福井 貴之 (中国電力流通事業本部)
キーワード蓄電池, 再エネ, 余剰電力, 隠岐諸島
アブストラクト再エネ電源は自然エネルギーを利用するため,出力が不安定であり,電力系統に大量に接続されると,周波数調整容量の不足や余剰電力の発生といった問題が懸念される。系統規模が小さい系統においては,これがより顕著となる。 当社供給エリアにおいては島根半島の北方約50kmに隠岐諸島があり,本土系統から独立した単独系統となっている。本稿では,この隠岐諸島の電力系統を対象として,再エネ電源が大量導入された場合の蓄電池の活用による余剰電力対策について,シミュレーションによる検討を行ったので紹介する。