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平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0503  6. 電力系統I-(3)
日時: 2015年10月17日(土) 14:00 - 15:05
部屋: D31 (→地図)
座長: 永田 武 (広島工業大学)

6-11 (時間: 14:00 - 14:13)
題名多点電圧制御問題を考慮した電圧制御機器群の最適自律分散制御
著者*細田 尚吾, 餘利野 直人, 造賀 芳文, 佐々木 豊, 井上 幸志郎, 久留島 智博 (広島大学大学院工学研究科), 渡辺 雅浩 (日立製作所)
キーワード電圧制御, 自律分散制御, 分散電源, マルチエージェントシステム
アブストラクト近年,電力市場における規制緩和等を背景に,電力系統にはさまざまな分散電源の導入が予想されている。これにより分散電源や電力貯蔵装置の設置や制御の問題,特に太陽光発電など出力変化の激しい分散電源が多数設置された時の電圧制御が問題となっている。 本研究グループでは,これまでにタップ機器を含む電圧制御機器に対し,自律分散制御に適した制御指標(指標s)を開発した。これは自律分散的な協調制御法であり,かつ目的関数の極小化を保証する最適制御法である。本論文では,制御器数を超える計測地点の電圧値を制御する問題を多点電圧制御問題と定義し,これをマルチエージェント方式において実現する制御手法を提案する。

6-12 (時間: 14:13 - 14:26)
題名太陽光発電の出力変動を考慮した作業系統決定法の提案
著者*伊藤 睦晃 (広島大学), 川原 耕治 (広島工業大学), 造賀 芳文, 餘利野 直人, 佐々木 豊 (広島大学)
キーワード停電作業計画, 供給信頼度, 太陽光発電, 作業系統
アブストラクト近年,環境問題の観点から再生可能エネルギーによる発電が注目され,特に今後,電力系統内に太陽光発電が大量導入されることが予想される。太陽光発電は天候によって出力が変動するため,電力の需給不均衡や線路過負荷を引き起こす可能性がある。そのため,晴れの日を想定して計画する従来の手法では停電作業計画を策定できない。 そこで本稿では,太陽光発電の出力変動を考慮した停電作業系統の決定手法を提案する。また,提案手法の有効性を検証するためにシミュレーションを行ったので,その結果を報告する。

6-13 (時間: 14:26 - 14:39)
題名過去の誤差を加味した類似データ選択による風速予測
著者*古賀 和喜, 長谷 智紘, 森山 健, 前田 俊二 (広島工業大学), 高橋 雅也, 田中 和英, 星平 祐吾 (日立パワーソリューションズ)
キーワード風速予測, 時系列データ, ベクトル自己回帰モデル, 類似データ選択
アブストラクト風力発電の出力は自然現象に左右され、出力が大きい場合や多数台の連系運転を行う場合に系統への影響が大きくなることが懸念される。このため、風力発電量を予測し、系統運用に反映させることが可能になれば、風力エネルギーの高効率利用が期待できる。本研究では、複数の過去の気象データを対象に類似データを選択して風速を予測する方法を検討した。4地点の時系列データを対象に、VAR係数からなる時系列データを加えること、および過去の予測誤差を考慮した類似データ検索により、予測誤差を低減可能なことを確認した。

6-14 (時間: 14:39 - 14:52)
題名VARモデルによる風速予測に与える多地点の影響検討
著者*長谷 智紘, 森山 健, 藤井 周, 前田 俊二 (広島工業大学), 高橋 雅也, 田中 和英, 星平 祐吾 (日立パワーソリューションズ)
キーワード風力発電, 時系列データ, 風速予測, ベクトル自己回帰モデル
アブストラクト風力発電の出力は自然現象に左右され、出力が大きい場合や多数台の連系運転を行う場合に系統への影響が大きくなることが懸念される。このため、風力発電量を予測し、系統運用に反映させることが可能になれば、風力エネルギの高効率利用が期待できる。必要な予測精度を確保するには、多地点の風速データの活用が必要であるが、本報告では、ベクトル自己回帰モデルを用いた風速予測において、予測に向かない、異なる振る舞いをするデータがあった場合に予測にどのような影響があるのか検討した。その結果、ベクトル自己回帰予測では、振る舞いの異なる地点があっても、他の地点の類似データを元に予測誤差を低減可能なことを確認した。

6-15 (時間: 14:52 - 15:05)
題名系統安定化を目的とした擬似同期化力VSC の開発
著者*関崎 真也, 中村 優希, 佐々木 豊, 餘利野 直人, 伊藤 壮汰, 造賀 芳文 (広島大学)
キーワード擬似同期化力VSC, 同期化力, 系統安定化, 安定度, VSC
アブストラクト電力系統への再生可能エネルギー(RES)の導入が進展しており,今後電力系統内の同期化力が減少していくことが懸念される.同期化力の減少は電力系統の安定性を悪化させるため,本論文では,同期発電機の動揺方程式に基づいた制御系をベースに,周波数維持のためのガバナ,電圧維持のための自動電圧調整器(AVR)などの機能をパワエレ機器に持たせることで,系統安定化に寄与するための検討を行う.著者らは電圧型コンバータ(VSC)に提案制御系を実装しており,これを「擬似同期化力VSC」と呼んでおり,数値シミュレーションにより,開発した擬似同期化力VSCを用いた電力系統の安定化検証を行った結果について報告する.