(セッション表へ)

平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0403  14. 医療電子・生体工学-(1)
日時: 2015年10月17日(土) 14:00 - 15:05
部屋: D24 (→地図)
座長: 西藤 聖二 (山口大学)

14-1 (時間: 14:00 - 14:13)
題名頸髄損傷者の食事動作の可視化
著者*六名 泰彦, 難波 邦治, 谷本 義雄, 山本 秀樹 (吉備高原医療リハビリテーションセンター)
キーワード頸髄損傷者, 食事動作, 3次元計測, 動作分析
アブストラクト第5頸髄レベルの頸髄損傷者は、麻痺による上肢筋力の低下や、肩、肘関節の稼働域に制限があるため、上肢保持装具を用いることで、食事、整容などの日常生活動作の自立が可能となる。今回我々は、上肢保持用装具を用いた第5頸髄レベルの頸髄損傷者の食事動作を計測し、頭部について、前後左右方向の動きの可視化を試みた。

14-2 (時間: 14:13 - 14:26)
題名脊髄損傷者の車椅子走行時の消費エネルギーの計測
著者*難波 邦治, 谷本 義雄, 六名 泰彦, 木下 勝令, 藤井 利裕, 古澤 一成, 山本 秀樹 (吉備高原医療リハビリテーションセンター)
キーワード脊髄損傷者, 消費エネルギー, 車椅子走行
アブストラクト脊髄損傷者にとって、活動量の低下によるメタボリック症候群の予防が課題となっている。その対策として、脊髄損傷者の各自の活動量による消費エネルギーを把握することが重要である。我々は、脊髄損傷者の活動量を計測するために、車椅子駆動輪漕ぎ数計測装置の開発を行っている[1,2]。今回は、脊髄損傷者が6分間車椅子で走行した時の漕ぎ数と消費エネルギーの計測を行った。

14-3 (時間: 14:26 - 14:39)
題名低消費電力ペースメーカ評価回路の設計
著者*犬塚 大樹 (岡山県立大学大学院), 茅野 功 (川崎医療福祉大学), 横川 智教, 佐藤 洋一郎, 有本 和民 (岡山県立大学)
キーワード医療機器, ペースメーカ, ノーマリオフ
アブストラクト我々はこれまでに,クロックオシレータの高消費電力性に着目した手法(マルチクロック手法及びクロックレス手法)を提案した.これらの手法の有用性を検討するには,省電力性及び耐ノイズ性の評価を行う必要があるが,2種類の提案手法はそれぞれ個別に設計・実装されている為,素子の特性及び配線方法の差異により評価の信頼性の低下する要因を含んでいる.そこで本研究では,これら2種の手法を統合した評価回路を設計し,更にノーマリオフ技術を適用したさらなる低省電力化を提案する.

14-4 (時間: 14:39 - 14:52)
題名対数正規分布に従う興奮性細胞へのシナプス結合荷重による海馬CA3の神経活動のべき乗則性の再現
著者*佐村 俊和 (山口大学), 池谷 裕二 (東京大学)
キーワード海馬, CA3, 対数正規分布, べき乗則
アブストラクト脳の海馬のCA3領域は興奮性の錐体細胞や抑制性の介在細胞が相互に結合したリカレント構造を持つ.その培養スライス上で,神経細胞はべき乗則に従う同期発火を生じることが知られている.また,その現象は対数正規分布に従うシナプス結合加重を持つ海馬CA3スライスモデルによって再現できることが分かっている.このネットワークモデルは,興奮性,抑制性の2種類の細胞から成り,それぞれが対数正規分布に従う結合荷重を有している.本研究では,特定の結合における結合荷重の対数正規分布性を損なうことで,興奮性細胞へのシナプス結合荷重が対数正規分布に従えさえすれば,同期発火現象を再現できることを示した.

14-5 (時間: 14:52 - 15:05)
題名Android端末を用いた頭部運動センシングによる立体音響の方向感改善
著者*中田 貴大, 末澤 佑規, 清水 忠昭 (鳥取大学)
キーワード立体音響, スマートフォン, 道案内
アブストラクト近年Apple Watch やGoogle Glassなどのウェアラブルデバイスの製品化によって,「ウェアラブルデバイスならではのアプリ開発」が重要視されている.2013年に行ったウェアラブル端末に関する調査では,「地図・ナビアプリ」のハンズフリー化,アイズフリー化を望む回答が多数得られた.そこで本研究では,新しいナビの方法としてスマートフォンを用いた立体音響ナビゲーションシステムを提案した.また,立体音響の課題である音像の誤認識率改善のため,ユーザに頭部運動を行わせた状態で実験を行い誤認識率改善の有無を検証した.その結果,スマートフォンのセンサのみを使い,立体音響の方向感改善を行うことができ,スマートフォンでの立体音響はユーザの方向指示に利用可能であることを示した.