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平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0304  9. 通信システム-(2)
日時: 2015年10月17日(土) 15:30 - 16:48
部屋: D23 (→地図)
座長: 松元 隆博 (山口大学 大学院理工学研究科)

9-6 (時間: 15:30 - 15:43)
題名マルチバンド方式の帯域外輻射電力を低減する使用帯域割当方法の検討
著者*植田 亮太郎, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
キーワードマルチバンド
アブストラクト複数の周波数帯 (マルチバンド) を用いたOFDM伝送では,送信電力増幅器の非線形歪により,帯域外輻射が増大する.この帯域外輻射を低減する手法として,クリップとフィルタリング手法と帯域幅制御手法を組み合わせた手法が提案されている.本検討では,この手法における使用帯域割当方法を検討し,帯域外輻射電力の低減効果を評価する.計算機シミュレーションより,使用帯域割当方法を細分化することで,帯域外輻射が特定の帯域に集中することを抑えられることが分かった.これより,マルチバンドOFDM伝送に適用する帯域幅制御手法の使用帯域割当方法を変えることで,より効果的に帯域外輻射電力を低減可能であることを明らかにした.

9-7 (時間: 15:43 - 15:56)
題名OFDM伝送を用いたLED可視光通信の周波数特性の影響評価
著者*熊谷 貴明, 松野 弘明, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
キーワード可視光通信
アブストラクト無線通信の新方式としてLED照明を用いた可視光通信が検討されている.本研究では,LED回路の周波数特性による伝送特性への影響について,信号伝送実験を行い評価する.本研究で用いるLED可視光通信実験系は,送信系は信号生成器,直交変調器,及びLED送信モジュールから構成されている.また,受信系は受光モジュールと復調器から構成されている.LED可視光通信による信号伝送実験結果から,LED回路の周波数特性により信号帯域内で変調精度に9.4%の差が出ることを明らかにした.

9-8 (時間: 15:56 - 16:09)
題名周波数共用システムの送信機における非線形歪雑音の配分方法の検討
著者*金光 春樹, 藤澤 佑介, 冨里 繁, 秦 正治 (岡山大学大学院自然科学研究科)
キーワード周波数共用, OFDM
アブストラクトOFDM伝送を用いた周波数共用システムでは,送信電力を下げた帯域で信号対雑音電力比が劣化する.本検討では,クリップとフィルタリング手法でクリップレベルに応じて発生する雑音電力が変化することを利用して,非優先システムの送信機で帯域ごとに雑音電力を配分する方法を検討した.

9-9 (時間: 16:09 - 16:22)
題名ネットワーク符号化を利用した協調ARQにおけるバックオフカウンタの減算処理修正の影響
著者*原田 拓弥, 榊原 勝己, 武次 潤平 (岡山県立大学)
キーワード協調ARQ, PRCSMA, ネットワーク符号化, NCCARQ, Foh
アブストラクト無線センサネットワーク等において,中継端末を利用して,データ通信の信頼性を向上させる協調ARQ (Automatic Repeat reQuest)方式が研究されている.複数の中継端末が同一の通信路で再送する場合,中継端末間のデータ衝突を回避するために, IEEE 802.11 DCF (Distributed Coordination Function)を利用したPRCSMA (Persistent Relay Carrier Sense Multiple Access)が提案され,筆者らは,Foh等が提案したバックオフカウンタの減算処理法を適用することで,PRCSMAの性能を大きく改善できることを示した.また,PRCSMAを双方向通信に拡張し,ネットワーク符号化を適用したNCCARQ (Network-Coding-based Cooperative ARQ)がAntonnopouls等により提案され,Bianchによる解析モデルと同一のバックオフ減算処理法が適用されている. 本報告では.バックオフカウンタ減算処理としてFoh方式をNCCARQに適用した場合の影響を,計算機シミュレーションにより評価する.

9-10 (時間: 16:22 - 16:35)
題名Framed Slotted-ALOHA を用いたデータ収集プロトコルの提案と性能評価
著者*藤野 貴志, 榊原 勝己, 武次 潤平 (岡山県立大学 情報工学部 情報通信工学科)
キーワードMachine-to-Machine, Framed Slotted-ALOHA, MACプロトコル, データ収集
アブストラクト無線センサネットワークあるいはMachine-to-Machine (M2M) ネットワークでは,複数パケットからなるデータを多 数の端末から収集する際に,Framed Slotted-ALOHA (FSA) 等のMAC プロトコルが利用されている.Vázquez-Gallego 等は,L 分割されたデータを各端末からFSA によって データ収集をする平均時間とエネルギー効率を解析してい る.ただし,空きスロットにより冗長な時間が発生する.He 等はミニスロットを活用して空スロットを省略し,効率 を改善する方式を提案している. 本報告では,He 等の方式をFSA によるデータ収集プロ トコルを適用する方式を提案し,その性能を,計算機シミュ レーションにより行う.

9-11 (時間: 16:35 - 16:48)
題名コグニティブ無線におけるセカンダリユーザの期限付ブロードキャスト伝送に関する検討
著者*堀内 貴行 (岡山県立大学大学院情報系工学研究科システム工学専攻), 榊原 勝己, 武次 潤平 (岡山県立大学情報工学部情報通信工学科)
キーワードコグニティブ無線