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平成27年度 (第66回) 電気・情報関連学会中国支部連合大会

部門: セッション 0201  15. 計測-(1)
日時: 2015年10月17日(土) 9:00 - 10:05
部屋: D22 (→地図)
座長: 春山 和男 (宇部工業高等専門学校)

15-1 (時間: 9:00 - 9:13)
題名人体の電磁ノイズを用いた離床前動作検知システムの提案
著者*若狭 優貴, 新 浩一, 西 正博, 吉田 彰顕 (広島市立大学大学院情報科学研究科)
キーワード介護支援, 高齢者見守り, 商用電源, 電磁ノイズ
アブストラクト現在,介護支援技術として,ベッド上における離床前の起き上がり動作の検知に対するニーズが高まっている.既存の技術としては床に敷いてあるマットを踏むことで離床を検知するコールマットと呼ばれるものがあるが,マットであるために床との段差で転倒する危険性や,離床を検知してから介護者が駆けつけるまでに高齢者が立ち上がり転倒してしまう危険性があると考えられる.これに対し本研究では,ベッドから起き上がる際に支えとして利用する手すりに着目し,人体に生じる商用電源の電磁ノイズを計測することで高齢者が離床前に手すりへ接触する動作を検知するシステムを新たに提案する.

15-2 (時間: 9:13 - 9:26)
題名電源自立型の土砂災害前兆監視カメラシステムの構築
著者*西 正博, 新 浩一, 吉田 彰顕 (広島市立大学 大学院情報科学研究科)
キーワード土砂災害, リアルタイム監視, 赤外線カメラ, 太陽光発電, WEB配信
アブストラクト2015年8月20日,広島市北部の安佐北区や安佐南区などの住宅地にて大規模な土砂災害が発生した.また,1999年6月29日にも,集中豪雨にて広島市佐伯区等で土砂災害が生じており,これまで多くの犠牲者が出ている.被害を最小限に抑えるためには,住民らの適切なタイミングでの避難が重要となる.本研究では,避難判断に必要な情報を住民が自ら入手できる環境を整える必要があると考え,24時間連続稼働可能な電源自立型の土砂災害前兆監視カメラシステムを構築した.実際に土砂災害が発生し今後も危険が予想される広島市内の3箇所に本システムを設置した.本稿では,本システムの概要およびその評価結果を述べる.

15-3 (時間: 9:26 - 9:39)
題名Android端末を使用した遠隔地のデータ取得システムの検討
著者*吉野 拓海, 新田 貴之 (徳山工業高等専門学校)
キーワードAndroid端末, データ取得

15-4 (時間: 9:39 - 9:52)
題名閃光刺激に同調する閉眼脳波の変調を用いた意思判別
著者*杉田 勇野 (山口大学大学院理工学研究科), 平野 均 (山口大学大学研究推進機構), 西藤 聖二 (山口大学大学院理工学研究科)
キーワード脳波, 閃光刺激
アブストラクト本研究の目的は、閃光刺激に同調する閉眼脳波が精神作業によって変化する現象をコミュニケーションに応用することである。精神作業課題として、刺激の注視、動物等のイメージ、暗算の3つの方法を用いた。それぞれの方法において閃光刺激に同調した脳波の基本波と倍調波の振幅を調査し、線形判別により課題遂行・非遂行時の状態推定を行うことで、コミュニケーション応用の可能性を検討した。

15-5 (時間: 9:52 - 10:05)
題名VARモデルとインパルス応答関数を用いた保守作業の分析
著者*森山 健, 長谷 智紘, 藤井 周, 荒木 智行, 前田 俊二 (広島工業大学), 鈴木 忠志, 野田 統治郎 (日立パワーソリューションズ)
キーワード保守, 発電設備, 時系列データ, インパルス応答関数, ベクトル自己回帰モデル
アブストラクト保守作業は、故障の早期発見や設備寿命を延ばすことを可能とする。現在、状態監視の下で保守作業が行われている設備やシステムが増える傾向にあるが、依然として時間計画保全に基づき保守が行われている設備も多い。本研究は、保守作業が、設備に取り付けた各センサから得られるデータに及ぼす影響を波形、散布図、およびインパルス応答関数などを用いて明らかにすることにより、保全作業の評価方法の確立を図ろうとするものである。本報告では、発電設備に取り付けたセンサにより得られた時系列データを対象に、保守作業を燃費の観点で分析した。ベクトル自己回帰モデルを用いることで燃費と関係するセンサを明らかにした。そして、これらのセンサと燃費の相関が保守作業による燃費の改善によって小さくなることを確認した。