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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2017)シンポジウム

セッション 7B  行動・状態認識
日時: 2017年6月30日(金) 8:30 - 10:10
部屋: 羊蹄・大雪
座長: 廣井 慧 (名古屋大学)

7B-1 (時間: 8:30 - 8:50)
題名ウェアラブルセンサを用いた探し物支援システムの提案
著者*越智 喬之, 磯山 直也, Guillaume Lopez (青山学院大学 理工学研究科)
ページpp. 1362 - 1366
キーワード探し物, スマートウォッチ, ウェアラブルセンサ
アブストラクト身の回りの物が紛失したとき,探すことに多くの時間を費やすことがある.本研究では日常生活を想定し,鍵や眼鏡といった紛失することによって大きな損害が予想される物を中心に,それらの物を最後に置いた場所を思い出させるシステムを提案する.探し物支援の研究はRFIDタグの使用や画像処理を使用したものが多いが,行動認識の側面からアプローチしているものは少ない.そこで本研究では,日常から装着可能であるウェアラブルセンサを使用し,加速度データと音データより,物を置く行動を識別するという手法を取っている.提案するシステムを実装するにあたり行った認識精度の検証実験では,「ポケットから取り出した鍵を机に置く動作」と「着用している眼鏡を外して机に置く動作」という2つの動作を被験者にしてもらい,用意した2つの動作のマザーウェーブレットとの相関度を比較することにより判別をした.

ヤングリサーチャ賞 / Young Researcher Awards
7B-2 (時間: 8:50 - 9:10)
題名Wi-Fi電波を用いた呼吸等のバイタル情報測定と姿勢変化認識
著者*HaoChen Cui (電気通信大学/大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 小花貞夫研究室), 湯 素華, 小花 貞夫 (電気通信大学/大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻)
ページpp. 1367 - 1374
キーワードWi-Fi電波, アンウェアラブルセンサ, バイタル情報測定, 姿勢変化認識, ヘルスケア
アブストラクト近年,現代社会のストレスの増加,生活習慣の不注意などによる無呼吸症候群など,呼吸にかかわる病気にかかる患者が増加している.また,健康な赤ちゃんが乳幼児突然死症候群で突然亡くなる要因の一つとして,うつ伏せ寝が挙げられている.一方で,無線電波を用いた非接触型のバイタル情報測定や動作認識方式が研究されている.本稿では,呼吸や姿勢変化によるWi-Fi電波の変動(乱れ)により検出されるバイタル情報や姿勢変化を用いて,被介護者や乳幼児に負担をかけずに介護や監視などを支援する方式を検討・検証した.ここでは,無線LANの主たる変調方式として使わるOFDM(直交周波数分割多重)におけるサブキャリア毎のCFR(キャリア周波数応答)の時間変化を分析することにより,呼吸等のバイタル情報や姿勢変化を検出する.CFRを使うことにより1組の送受信機で同時に複数の周波数による測定を行うことができ,低コストで定が期待できる.実験から得た呼吸数と仰向け安静時とうつ伏せ時のWi-FiのCFRを分析し,呼吸数の測定及び仰向け安静時とうつ伏せ状態の認識を可能であることを確認した.

7B-3 (時間: 9:10 - 9:30)
題名家庭内での移動と家電利用のセンシングによる高齢者の生活行動推定
著者*本田 美輝, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
ページpp. 1375 - 1385
キーワード行動認識, スマートホーム, 健康寿命, Markov Logic Network, QoL
アブストラクト高齢化社会を迎え,高齢者の心と体の健康増進を図り,安全安心を実現することは極めて重要である.特に在宅時間が比較的長くなりがちな独居高齢者においては,家庭内でも十分な運動量が確保できているかや,閉じこもりがちで鬱傾向がみられないかなどをプライバシに配慮しながら低コストに見守る技術の実現が望まれる.本稿では,配置が容易でかつプライバシ侵害リスクが少ない赤外線ポータブル人感センサー及びタップ消費電力モニターを複数利用し,それらを用いた独居高齢者の家庭内行動の推定手法を提案する.提案手法ではセンサーの出力値を入力とし,Markov Logic Network(MLN)を用いてセンサーと行動の関連規則をソフト論理式として表現するとともに,事前に複数の高齢者に対するアンケートを実施し,高齢者の典型的な行動パターンを考慮した規則を規定する.それらをもとに,それらの規則がどの程度対象者の行動推測に即しているかの値をセンサー設置後数日間の正解行動データで学習する推定方法,ならびに高齢者への簡易な質問を介して規則の尤度を徐々に学習することで高齢者による正解行動データの記録を必要としないインタラクティブ推定法を提案している.開発したプロトタイプシステムを2つの独居高齢者宅にそれぞれ1週間導入し,行動推定を行った結果について述べる.

ヤングリサーチャ賞 / Young Researcher Awards
7B-4 (時間: 9:30 - 9:50)
題名認知マップの誤りによる迷い行動のスマートフォンを用いた検出手法
著者*成元 椋祐, 梶田 宗吾, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学大学院 情報科学研究科)
ページpp. 1386 - 1395
キーワード認知マップ, 迷い行動, VR, ナビゲーション
アブストラクト目的地を見失うなどの「迷い」の一要因として,人間が地図や視野などから得られる視聴覚情報により自意識内に構築する認知マップの誤りがある.したがって,人間が認知マップの誤りに気づき視聴覚情報を新たに収集する行動をスマートフォンにより検出することができれば迷い行動を検出でき,迷い解消のための情報提供をタイムリーに提供する高度ナビや,迷いが多発する地点を発見し案内情報の充実などに活用するビッグデータ応用なども期待できる.本研究では,スマートフォンの利用や移動の特徴量からユーザの迷い行動を検出する手法を提案する.プライバシ懸念が低く,Android OSで取得可能ないくつかの端末使用特徴量と歩行特徴量を抽出し,フィールド実験に基づく特徴量選択を行い,検出器を構築する. 17名の被験者による石川県山代温泉でのチェックポイント探索ゲームで得たデータに基づき構築した迷い検出器を用いて交差検証を行った結果,平均約82%の精度で迷い状態を検出できた.さらに,104名の被験者が参加した大学祭スタンプラリーならびに105名の被験者が参加したVRを用いた目的地発見ゲームで行動データを収集し,先述の検出器で検証した結果,平均約71%の精度で迷い状態を推定できた.

ヤングリサーチャ賞 / Young Researcher Awards
7B-5 (時間: 9:50 - 10:10)
題名機械学習に基づく簡易型サーモグラフィを用いた日常向け深部体温推定法の提案
著者*吉川 寛樹, 濱谷 尚志, 内山 彰, 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科)
ページpp. 1396 - 1403
キーワード深部体温, サーモグラフィ, 重回帰, Support Vector Regression, 機械学習