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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2018)シンポジウム

セッション 5H  セキュリティ心理
日時: 2018年7月5日(木) 10:30 - 12:10
部屋: 白樺の間
座長: 畑島 隆 (NTTセキュアプラットフォーム研究所)

5H-1 (時間: 10:30 - 10:50)
題名ネットワークコミュニケーションにおけるプライバシー情報の情報公開度の違いに関する調査
著者*西岡 大, 山田 栞, 齊藤 義仰 (岩手県立大学 ソフトウェア情報学部)
ページpp. 1092 - 1097
キーワードプライバシ, 統計, コミュニケーション
アブストラクト情報通信技術の発達により,ソーシャルネットワーキングサービスが世界中で急激な拡大を続けている.日本のSNS利用者は2012年では4965万人であったもの,2016年には6872万人,2018年には7486万人と年々増加すると予測されている.SNS利用者は様々な人とネットワークを介したコミュニケーションを行っている。手軽に様々な人々とコミュニケーションが行える一方,個人情報,プライバシー情報に関しての問題が存在する.現状プライバシー情報に関しての問題への対応は,個人情報保護を基に行われている.しかしながら,個人情報とプライバシー情報は性質が異なるとされている.プライバシー情報は人によりその姿を変化させ,同じ情報でもプライバシー情報だと感じる人もいれば,そうでない人もいる.そのためプライバシーについて明確にし,ネットワークの友人とリアルの友人へのSNS上のコミュニケーションに違いが生じることをSNS利用者に理解させる必要があると考えられる.本研究では,性別や年齢などの属性によってプライバシー情報を提供していいものが異なるのか,プライバシーに対してインターネット上の友人とリアルの友人の差を明らかにすることを目的とし調査した内容について報告する.

5H-2 (時間: 10:50 - 11:10)
題名オンラインショッピングサイトを対象にした「安心メータ」の実現に向けた様々な属性を考慮した安心感の数値化における調査
著者*大山 慎也, 齊藤 義仰, 西岡 大 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
ページpp. 1098 - 1104
キーワード安心メータ, 安心感, オンラインショッピング, 統計
アブストラクト近年の情報通信技術は目覚ましく発展しており,人々の生活において情報通信技術はなくてはならないものになっている.しかしながら,情報通信技術の発展と同時に,情報通信技術を悪用した犯罪や情報漏えい事件などが発生しているため,安全と安心についての議論が活発に行われている.その議論の中で,「安全」と「安心」は同一視されている.しかし,日本ではどれだけ安全な情報技術を用いたとしても,安心できないとする人がいる可能性がある.なぜならば日本では,情報通信技術が安全だとしても,安心できると感じる国民の割合が他国に比べて低いためである.安全な技術を用いてもユーザが安心しない原因としては「安全」にはいくつかの指標があるのに対し,「安心」には明確な指標がないことが挙げられる.その理由として安心は主観的な側面が強いためであると考えられる.そのため,安全な情報技術と共に安心感の要因を明らかにし,ユーザが安心して利用できることを明確にする仕組みが必要とされている.本研究では,ユーザの主観である安心感を数値化しユーザに提示する安心メータの提案を行い,安心メータ実現のためのユーザ調査の分析結果について報告する.

5H-3 (時間: 11:10 - 11:30)
題名スマートフォン利用時の不快に関する要因分析
著者大塚 亜未 (津田塾大学), 藤原 康宏 (兵庫医科大学), *村山 優子, 青柳 龍也 (津田塾大学)
ページpp. 1105 - 1110
キーワード不快, スマートフォン, ユーザインタフェース, アウェアネス
アブストラクトインターネット利用時に潜むウィルス感染や不正アクセスといった脅威に対して,ユーザが気づいていないことへの危険性が指摘されている.危険を回避するためにも危険へのアウェアネスは重要である.これまで,ユーザに不快感を与えることで危険を気づかせる不快なインタフェースについて,コンピュータ利用時を対象とした研究を行ってきた.しかし近年のインターネット接続時における利用媒体としては,コンピュータと並びスマートフォンの利用率が高くなっている.これに伴うスマートフォンを狙った新たな脅威の出現により,コンピュータ利用時だけでなく,スマートフォン利用時にもユーザが危険に晒されている.そこで本研究では,スマートフォン利用時の不快なインタフェース設計に向けて,スマートフォン利用時に不快を与える要因について検討した.質問紙調査と探索的因子分析の結果,5因子が抽出され,コンピュータ利用時の不快因子と異なることがわかった.また5因子についてOS(iOS/Android)と利用期間による差をそれぞれ分析した結果,OSについて「アプリ外でのつまづき」因子に有意な差があることが明らかとなった.

5H-4 (時間: 11:30 - 11:50)
題名IoT 通知システムによるリモートチーム管理のためのアウェアネス支援
著者*岡田 光代, 塚越 さくら, 山内 正人 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科), 野尻 梢 (DSInnovation株式会社), 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
ページpp. 1111 - 1115
キーワード働き方改革, アウェアネス, IoT, リモートチーム
アブストラクト本稿では、IoTの動作通知によるリモートチーム管理のためのアウェアネス支援の提案、および印鑑の押印通知を例に開発、実験し考察した結果について述べる。「働き方改革」が推奨され、分散環境下で協力しながらリモートチームを組んで働くということも珍しくなくなってきた中、インターネットを介したコミュニケーションや労務管理の重要性が増した。そこで本研究では、協働者が何をしているのかの気づき(アウェアネス)を与えリモートチームでのコラボレーションを促進するための支援方法として、業務で使用するモノの動作通知を提案、またその例として、上司が印鑑を秘書に預け書類への押印を委託しているという状況での押印通知の設計、実証実験をした結果について述べる。実証実験の結果、通知が送信されるチャット内において、上司が秘書の押印に対し何の書類か確認する内容や、業務量や業務終了時刻を気遣うようなコミュニケーションが確認できた他、秘書が業務で使用するモノの動作通知が送られるストレスより相手へ自分の業務状況を伝えることがメリットの方が大きいと感じたことなどがインタビュー結果からわかった。