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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2019)シンポジウム

セッション 1G  感覚情報提示
日時: 2019年7月3日(水) 13:50 - 15:30
部屋: 遊舞・一の遊
座長: 水野慎士 (愛知工業大学)

1G-1 (時間: 13:50 - 14:10)
題名脈拍データを用い風で刺激する安全運転支援システムの開発
著者*堤野 理貴, 伊藤 淳子, 宗森 純 (和歌山大学システム工学部)
ページpp. 158 - 163
キーワード安全運転支援, 脈拍データ, シミュレータ, 風, arduino
アブストラクト近年,安全運転支援システムの発展が著しい.安全運転支援システムとは運転時の人的ミスを車両側が補佐するシステムである.長距離の運転などで疲労状態に陥ると,運転中に睡魔に襲われることもあり危険である.逆に渋滞などでイライラして興奮状態に陥った場合は正常な判断ができなくなる可能性があり,同じく危険である.運転中は冷静を保つことが安全運転に繋がる.しかし既存の安全運転支援システムの中には,運転者の状態に応じて冷静にさせるシステムは少ない.そこで本研究では,運転者の脈拍数を計測することで運転者の興奮状態などを検知し,冷静を保つことができる安全運転支援システムの開発をめざす.本システムは脈拍センサーを用いて脈拍数の計測を行い,運転者の脈拍数が高い時に電動ファンを作動させて冷風を身体に当てる.自動車の運転にはシミュレーターを使用した.本研究の目的は,運転時の脈拍をもとに興奮状態を検出し,外的刺激を与え冷静になるかの検証である.脈拍数に基づいて風を当てる実験,ランダムに風を当てる実験,および風を当てない実験を行い比較した結果,脈拍数に基づいて風を当てた場合,有意差があるほど脈拍数が下がり,風を当てる実験の評価は高かった.

1G-2 (時間: 14:10 - 14:30)
題名Blastnel:気流噴出を利用した衝突感覚提示デバイスの提案
著者*新井 貴紘 (東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科コンピュータサイエンス専攻), 井上 亮文 (東京工科大学コンピュータサイエンス学部)
ページpp. 164 - 169
キーワードVR, 触覚, ハプティクス, 力覚, 気流
アブストラクト本研究では,バーチャルリアリティ(VR)の触覚提示技術の一つとして,圧縮空気を利用して衝突感覚を提示するシステムを提案する. 提案システムでは,強い気流を噴出可能なノズルがアレイ状に配置されている. システムは各ノズルから噴出される気流のパルスパターンを独立して設定できるため,従来の単一ノズル型の微弱気流よりも複雑で強力な衝突感覚を提示できる. 仮想空間内でユーザに様々なCGを衝突させ,これに合わせてプロトタイプシステムBlastnelで触覚を提示する実験を実施した. 評価実験の結果から,どのようなCGがBlastnelの触覚提示と相性が良いのかについて考察する.

優秀プレゼンテーション賞 / Presentation Awards
1G-3 (時間: 14:30 - 14:50)
題名ユーザ視点位置の動的変更による擬似触覚生起に関する一検討
著者*多田 祥起 (東京大学大学院工学系研究科), 小川 剛史 (東京大学情報基盤センター)
ページpp. 170 - 175
キーワード仮想空間, 複合現実, 擬似触覚, Pseudo-haptics, 力覚提示
アブストラクト感覚間の相互作用を用いたクロスモーダルインタフェースに関する研究が盛んに行われている.特に力触覚に関しては,擬似触覚と呼ばれる現象がよく知られている.従来の手法では,力覚提示部位の位置を変位させて見せることで擬似触覚を生起するが,これを現実空間ベースの複合現実で用いることは難しい.本稿では,ビデオシースルー環境での視点変位による擬似触覚生起についての検討を行った.VR環境で実験システムを構築し,「抵抗感」の方向への力覚提示について,手法の有効性・生起される力覚の程度・違和感の小さい適切な変位幅・JND(丁度可知差異)を検証した実験について述べる.

1G-4 (時間: 14:50 - 15:10)
題名360度テーブルトップ型3Dスクリーンシステムにおける視点検出による垂直視差再現に関する基礎検討
著者*巻口 誉宗 (日本電信電話株式会社 NTTサービスエボリューション研究所/北海道大学), 高田 英明 (日本電信電話株式会社 NTTサービスエボリューション研究所), 本田 健悟, 坂本 大介, 小野 哲雄 (北海道大学大学院情報科学研究科)
ページpp. 176 - 179
キーワード裸眼3D映像, テーブルトップインタフェース, 多視点映像表示, 視点検出
アブストラクト被写体をテーブル上に表示し,全周囲から立体的に視聴可能な映像表示技術は,エンターティンメント分野や産業分野での幅広い応用が考えられる.我々はこれまで,複数のユーザがテーブルトップ型ディスプレイの周囲360度好きな方向から,その角度に応じた3D映像を同時に視聴できるスクリーンシステムを提案した.このシステムでは,水平方向に対してなめらかな運動視差を提示できる一方,ユーザの身長差への対応や,視点の上下移動といった垂直方向の運動視差の提示は困難であった.そこで本稿では,スクリーン中心に設置した360度カメラの映像から画像認識によってテーブル周囲のユーザの視点位置を検出し,ユーザに提示する視点画像の仮想カメラを上下させることで垂直視差を再現する手法を提案する.この手法により,身長差のある複数のユーザの視聴や上下方向に視点移動を行った場合でもそれぞれのユーザに正確な3D映像を提示できる.我々は提案手法を実装し,テーブル周囲のユーザの視点位置に合わせて対応する視点画像をリアルタイムに変更できることを確認し,垂直視差再現への提案手法の有効性を示した.

優秀プレゼンテーション賞 / Presentation Awards
1G-5 (時間: 15:10 - 15:30)
題名影を用いた誘目性と受容性を両立する情報提示方法の実装
著者*内田 大樹, 立花 巧樹 (日本大学文理学部), 富永 詩音, 呉 健朗 (日本大学大学院総合基礎科学研究科), 宮田 章裕 (日本大学文理学部)
ページpp. 180 - 185
キーワード影, 情報提示, 視線誘導
アブストラクト屋外環境下においてユーザの注意を引くことに注力したデジタルサイネージを用いた商業広告や意見広告では派手な光や音を用いており,ユーザに不快感を与えてしまうことが考えられる.一方,ポスターなどの紙を用いたさりげない情報提示方法ではユーザの注意を引くことは比較的難しいと考えられる.本研究では,ユーザに慣れ親しんだ存在である自分の影が本来ありえない動きをすることで,誘目性と受容性を両立する情報提示方法を提案する.本稿では,提案したプロトタイプシステムに影の停止位置,停止速度のパターンを複数追加する.影の各停止パターンにおける影に対する誘目性の評価実験では,各停止パターン間に有意差を確認し,優位とされる停止パターンが示唆された.