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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2020)シンポジウム

セッション 1G  認識・認証
日時: 2020年6月24日(水) 13:50 - 15:30
座長: 石井 健太郎 (専修大学)

1G-1 (時間: 13:50 - 14:10)
題名歩容データを用いた「歩きスマホ」の検出
著者*高松 毅瑠, 三好 駿, 菊池 浩明 (明治大学総合数理学部)
ページpp. 113 - 117
キーワード歩様データ, 歩きスマホ, モーションキャプチャ, 自動検出
アブストラクト歩きながらスマートフォンの操作を行う,いわゆる,「歩きスマホ」が近年問題になっている.歩きスマホを行っている人は注意散漫になり,他の歩行者と衝突してしまう恐れがある.そこで本研究では,モーションキャプチャーによって外部から歩き方を観測し,歩きスマホを自動検出することを試みる.歩様データから複数の関節の組み合わせによる特徴量を用いた機械学習アルゴリズムにより,汎用性のある歩きスマホの検出システムを実装し,121名の歩容データを用いた検出精度を報告する.

1G-2 (時間: 14:10 - 14:30)
題名人間が判読困難なナンバープレートの自動判別における高解像度化画像の応用
著者*鈴木 友哉, 宇田 隆哉 (東京工科大学大学院 バイオ・情報メディア研究科 コンピュータサイエンス専攻)
ページpp. 118 - 125
キーワード画像情報処理, ディジタルフォレンジック, 機械学習, 畳み込みニューラルネットワーク, ナンバープレート

1G-3 (時間: 14:30 - 14:50)
題名SMS通知機能を悪用した新たなパスワードリセット脆弱性の脅威評価
著者*柴山 りな, 菊池 浩明 (明治大学総合数理学部)
ページpp. 126 - 133
キーワード多要素認証, SMS, パスワードリセット, ユーザ実験
アブストラクト簡易かつ安全な多要素認証として広く用いられているSMS(Short Message Service)を用いた認証を悪用したパスワードリセット手法PRMitM攻撃が,2017年Gelernterらによって提案された.攻撃者は,ユーザにSMSで送信されたパスワードリセットコードをそれと気が付かせぬまま悪意のある中間者サイトに入力させることによって,アカウントを乗っ取る.本論文では,メッセージ冒頭を短く通知をする機能が,PRMitM攻撃を増長させる可能性があることを主張する.送信されたコードを入力する際,コード以下の注意書や発信者名を読まないため被害につながる恐れがある.そこで,本研究では「警告の有無」,「冒頭に警告を記載するかどうか」,「警告の言語」の各要因が攻撃に対する被害率に与える影響を明らかにするためユーザ実験を行った.その結果,警告を下部に明記すること・英語であることは攻撃に対する被害を増加させること,警告の有無・記述位置・言語の各要因が攻撃に対する被害率に影響を与えることを示した.一方コードの確認・入力方法は被害率に大きな影響を与えない.本実験では利用率は1割以下であったが,今後認証コードの自動入力が普及すると,被害は増える可能性がある.

1G-4 (時間: 14:50 - 15:10)
題名GPSとWi-Fiデータでの多要素認証におけるニューラルネットを用いたスコアフュージョン手法
著者*松岡 勝也, Mhd Irvan, 小林 良輔, 山口 利恵 (東京大学)
ページpp. 134 - 139
キーワード多要素認証, スコアフュージョン, ニューラルネットワーク
アブストラクト近年,認証での脆弱性の問題などにより個人認証への関心や重要性が高まっている.高い機密性が求められる場面では,複数の認証要素を組み合わせる多要素認証が一般的に用いられる.この多要素認証には,各要素からの認証スコアなどを組み合わせるフュージョン方式がある. 本研究ではこのフュージョン方式のスコアレベルに着目している.従来のスコアレベルでのフュージョン手法ではそれぞれの要素での重み付けが固定されている.このため,行動認証のような各ユーザの性質に依存し認証精度がユーザ間で大きく異なるような場合には適していない.そこで,本研究ではこのようなユーザ間で傾向が異なる場合での認証精度の向上を目的とし,ニューラルネットを用いたユーザ毎に最適な重み付けのスコアフュージョン手法を提案する.本提案手法では,ユーザ毎に独立な二値分類のモデルを構築する.そして,GPSとWi-Fiの実データを用いた評価から,従来手法と比較して本提案手法ではTAR(True Acceptance Rate)が向上することを確認した.このため,TARを優先する場面では本提案手法は有用であると言える.