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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2018)シンポジウム

セッション 8C  インターネットサービス2
日時: 2018年7月6日(金) 10:30 - 12:10
部屋: 明石の間
座長: 松本 亮介 (GMOペパボ株式会社)

8C-1 (時間: 10:30 - 10:50)
題名Named Data NetworkingにおけるInterestのフラグを用いたContent Poisoning Attack攻撃検知の検討
著者*小林 諒二郎, 篠原 涼希, 重野 寛 (慶應義塾大学)
ページpp. 1652 - 1657
キーワードNamed Data Networking, Content Poisoning Attack攻撃検知
アブストラクトコンテンツ指向型ネットワークである Named Data Networking(NDN)において,NDN の特徴を悪用して通常ユーザやネットワークに悪影響を及ぼすContent Poisoning Attack(CPA) の存在が指摘されている.いくつかの対策手法が提案されているが,それらの手法ではコンテンツを要求するパケットが攻撃サーバに転送される可能性があるため不正なコンテンツの拡散防止には不十分である.本論文では,ネットワーク上から不正なコンテンツを除外し攻撃サーバへの経路情報を変更する CPA対策手法であるCRCIを提案する.提案手法の目的はCPAの検知・対策であり,これを実現するために各ルータはコンテンツの信頼度を算出し,信頼度に応じてキャッシュとルーティング制御を行う.また,コンピュータシミュレーションにより提案手法の攻撃検知や抑制の性能評価を行った.

8C-2 (時間: 10:50 - 11:10)
題名SNSデータを用いた場所と時間を考慮するイベント検索手法の提案と評価
著者*工藤 瑠璃子 (お茶の水女子大学), 榎 美紀 (日本アイ・ビー・エム株式会社), 中尾 彰宏, 山本 周 (東京大学), 山口 実靖 (工学院大学), 小口 正人 (お茶の水女子大学)
ページpp. 1658 - 1664
キーワードTwitter, 情報抽出, 情報配信, イベント情報, 観光情報
アブストラクト2020年の東京オリンピック開催決定を受け, 訪日外国人旅行者は堅調に増加を続けている. 2020年の政府目標である訪日外国人旅行者数4000万人に到達するためには, 情報配信手段を今以上に充実させる必要がある. 特に, 場所と時間の制約がある旅行者などが必要とする「その場」「その時」に関する情報を発信している媒体は少ないため, 観光に来た土地勘の無い旅行者などに有益な, その場で役立つスポット的な情報をインバウンド対応でタイムリーに配信可能にするシステムを提案する. 本稿では, 実際に運行しているリムジンバス・観光バスのルートに基づき, ユーザの移動方向を考慮した情報配信の検討を行う. また, 提案システムによって取得したイベント情報の評価を行う.

優秀論文賞 / Paper Awards
8C-3 (時間: 11:10 - 11:30)
題名大量ツイートの収集・分析を個人で手軽に実現可能にする方法の提案
著者*松浦 智之, 當仲 寛哲 (有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所), 大野 浩之 (金沢大学情報メディア基盤センター)
ページpp. 1665 - 1672
キーワードTwitter, ビッグデータ, UNIX, シェルスクリプト, DIY
アブストラクト短文投稿SNS“Twitter”は今や多くの人々に認知され,NHKを始めとした日々のニュース番組等においても,もはやTwitterやツイート(Twitterに投稿される文章)が何かという説明が省略されながら,世論を反映した情報源として引用あるいは分析されている.しかしながら,社会現象のような膨大な量のツイートを発生させる話題を分析しようとなると,既によく知られている方法では費用的にも技術的にも個人には敷居が高い.本稿では,一定の制約はあるなかでも,個人による大量ツイートデータの収集・分析を実現し得る手法を提案し,実際に,日本国内で社会現象を起こして大量のツイートを発生させた2つの話題に関するツイートの収集・分析を行うことで,提案手法の実用性を示している.

ヤングリサーチャ賞 / Young Researcher Awards
8C-4 (時間: 11:30 - 11:50)
題名学内サービスにおける多要素認証の導入における検討
著者*加藤 大弥 (慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科), 藤尾 正和, 高橋 健太 (日立製作所研究開発グループ), 林 達也, 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科)
ページpp. 1673 - 1679
キーワード認証, 認可, IdP, 学内サービス, PBI
アブストラクト学内のサービスに対する認証の多くはID/Password を用いている. しかしながら,2017 年6 月に改 正されたNIST SP800-63-3 の影響によりPassword 認証は大きな変革を迎えようとしている. そこで, さま ざまな認証基盤や認証技術だけではなく, 実際に構築・運用する際の連携モデルや登録モデルを考慮し, さ らに利用するユーザーに対するユーザビリティやアクセスコントロールについても念頭をおいた学内サー ビスへの要素認証の導入ついて検討する.