題名 | LiVRation: VRによる自由視聴点映像音声のインタラクティブ再生 |
著者 | *粕谷 貴司, 塚田 学, 菰原 裕 (東京大学), 高坂 茂樹 (エスイーディー株式会社), 水野 拓宏, 野村 譲誉 (株式会社アルファコード), 上田 雄太 (株式会社CRI・ミドルウェア), 江崎 浩 (東京大学) |
ページ | pp. 514 - 522 |
キーワード | VR, SDM, MPEG4-ALS, オントロジ |
アブストラクト | インターネットを前提とした視聴サービスが登場し,中でも空間に存在する視聴対象を解釈し,コンテンツとして活用するオブジェクトベースの視聴サービスの重要性が増している.
2014年より,Software Defined Media(SDM)コンソーシアムでは,オブジェクトベースのメディアとインターネットを前提とした視聴空間の研究を行っている.
近年,4Kや360度動画による高品質な動画配信サービスが普及しているが,自由視点で視聴可能なコンテンツの配信手法については一般化されていない.
本研究では,音楽ライブのイベントを収録するとともに,イベント情報のメタデータ定義を行い,HMDを用いてインタラクティブに自由視聴点での三次元映像音声を再生するアプリケーション「LiVRation」を設計,実装し,評価を行なった.
さらにビルボードジャパンが開催したLive Music Hackasongにてデモンストレーションを行い,審査員と一般の来場者の投票により最優秀賞および会場賞を受賞した. |
題名 | 全天球カメラを用いたクラウド分散型インターネットライブ放送システムの評価 |
著者 | *松本 哲, 石 芳正, 義久 智樹 (大阪大学), 川上 朋也 (奈良先端科学技術大学院大学/大阪大学), 寺西 裕一 (情報通信研究機構/大阪大学) |
ページ | pp. 523 - 529 |
キーワード | インターネット放送, 分散処理, 放送型配信, ビデオオンデマンド, 全天球カメラ |
アブストラクト | 近年のインターネットライブ放送では,放送局や映像配信者が,映像効果を加えて視覚や音声の臨場感を向上させることがある.また,配信者や視聴者の端末の映像配信に伴う負荷を軽減するために,高い計算処理能力を有するサーバを用いて効果や処理を付加するため,商用のクラウドコンピューティングサービスを容易に利用できるようになった.我々の研究グループでは,カメラから得られた映像ストリームに対し,リアルタイムに映像処理を加えることで異世界から映像を配信しているかのように見える異世界放送システムを提案してきた.一方で,市販されているカメラデバイスの多様化にともない,一度に360度の視野の映像を撮影し,リアルタイムに映像ストリームとして符号化する全天球カメラが容易に入手できるようになった.これまでの異世界放送システムは従来のカメラで得られる映像のみを配信対象としてきたが,本研究では,全天球映像を取り込み,クラウドサービスで提供されている計算機を用いて多様な映像処理を加える異世界放送システムの評価について述べる.クラウド分散型異世界放送システムでは,視聴者は所望の計算処理サーバを選択し,撮影した映像データと効果に関する情報(タイプ,パラメータなど)を指定してビデオ効果や処理を行う. |