題名 | 装着型ディスプレイへの視覚効果提示による歩行誘導手法の提案 |
著者 | *廣本 皓大 (神戸大学大学院工学研究科), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科/科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科) |
ページ | pp. 1664 - 1670 |
キーワード | 歩行誘導, ウェアラブル |
アブストラクト | 日常生活において,地図や標識,音声による指示といった情報を利用した誘導手法が一般に用いられていている. このような情報を用いた誘導手法では,ユーザは提示された情報を理解し,それに応じた行動を選択する必要がある. そのため,ユーザの自発的な行動を必要としない誘導手法として,視覚刺激を用いる手法や前庭覚を刺激する手法といった感覚刺激を用いた誘導手法が提案されているが,様々な点で課題を残している. 本研究では,視界を水平にずらした際にそのずれを補正するように人の行動が変化すると考え,通常の視界と方位角の異なる映像をビデオシースルー型の頭部装着型ディスプレイ上に提示し,ユーザの進行方向をずらす歩行誘導手法を提案する. プロトタイプを実装し,実験で通常の視界と方位角の異なる映像を提示したときの歩行者の進行方向の変化を測定し,被験者の進行方向が変化することを確認した. |
題名 | バランスWiiボードによる脳血管疾患患者向け立ち上がりトレーニングツールの提案 |
著者 | *村田 嘉利, 吉田 和広 (岩手県立大学 ソフトウェア情報学部), 千田 航平 (東京エレクトロンデバイス株式会社) |
ページ | pp. 1671 - 1677 |
キーワード | リハビリテーション, 脳血管疾患, バランスWiiボード, 立ち上がりトレーニング |
アブストラクト | 脳血管疾患におけるリハビリテーションを必要とする患者数は運動器系に続いて多く,必要とするリハビリ期間が長い.脳血管疾患者に対するリハビリプログラムの中で特に重要視されているのが立ち上がり訓練である.誤った立ち上がり方をすると身体に負担をかけ,転倒などの事故を起こす可能性がある.また,立ち上がりのリハビリを実施することで歩行能力も増大すると言われている.本研究では,患者が正しい立ち上がり方を理解した上で,一人でトレーニングすることを可能とするバランスWiiボードを用いたトレーニングツールを提案する. |
題名 | 物語記述によるセンサネットワークアプリケーション開発環境の提案 |
著者 | *大村 廉, 吉澤 実, 三枝 亮 (豊橋技術科学大学) |
ページ | pp. 1678 - 1687 |
キーワード | センサネットワーク, アプリケーション開発環境, 物語記述, 擬人化 |
アブストラクト | ホームネットワークのアプリケーションの作成はその家の住人が自身で開発を行えることが望ましい.本研究では,特に,家にいる時間が最も長いと考えられる主婦や子供らをターゲットとし,物語記述によるホームネットワークのアプリケーション開発方法を提案する.提案手法では,デバイスを登場人物として捉え,ECAルールに基づく簡易な自然言語(日本語)で定義できるようにする.また,デバイス間の連携をデバイス同士の自由な会話によって表現する.また,接続詞を適切に用いて文書としての自然さを損なわないようにする.提案手法に基づくアプリケーション開発環境をタブレットPC上に作成して評価実験をおこない,アンケートによって提案手法の有効性の評価をおこなった.評価の結果,10歳以下の子供には漢字の判読やタブレット操作において難しさが残るものの,小学校高学年からは提案手法によって楽しくアプリケーションを作ることができ,本手法の有効性を確認することができた. |
題名 | 個人間分散バックアップにおける重複排除手法の導入 |
著者 | *石田 大明, 打矢 隆弘, 内匠 逸 (名古屋工業大学 大学院 工学研究科 情報工学専攻), 木下 哲男 (東北大学電気通信研究所) |
ページ | pp. 1688 - 1693 |
キーワード | バックアップ, エージェント, 重複排除 |
アブストラクト | 現在,堅牢なバックアップ手段として,従来のLAN 内のHDD にデータを保存するローカルバックアップに代わり,地理的に分散してデータを保存する分散バックアップが注目されている.しかし,低コストで運用することができる既存の個人間分散バックアップシステムには,所要時間,即時性,保存容量などに問題点が存在する.この問題点の解決を目標とした先行研究として,エージェントを用いた個人間 分散バックアップシステムが存在する.本研究では,ブロックデータの重複排除手法を新たに提案し,これをシステムに組み込むことで,分散配置されるバックアップデータの容量削減を目指す. |