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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2015)シンポジウム

セッション 7A  統一セッション: オンラインゲームとコミュニケーション
日時: 2015年7月10日(金) 8:30 - 10:10
部屋: 竜ヶ森1
座長: 市村 哲 (大妻女子大学)

7A-1 (時間: 8:30 - 9:10)
題名(招待講演) B2Cのコミュニケーション力を高める次世代インタラクティブコンテンツ
著者*坂本 竜基 (ヤフー株式会社)
ページp. 1381
キーワード次世代インタラクティブコンテンツ

7A-2 (時間: 9:10 - 9:30)
題名アクションゲーム動画における視聴者コメントを用いた動画広告配信システムの実装と評価
著者*畠山 智裕 (岩手県立大学ソフトウェア情報学研究科), 齊藤 義仰, 西岡 大, 村山 優子 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部)
ページpp. 1382 - 1387
キーワード動画広告, 動画共有サービス
アブストラクト近年,インターネットを介した動画共有サービスを利用するユーザの増加に伴い,多くの動画共有サービスでは,動画広告配信を用いたビジネスモデルが取り入れられている.一方で,従来の動画共有サービス内では,視聴者の動画視聴を妨げるタイミングで動画広告挿入が行われ,視聴者は快適な動画視聴ができないという問題がある.我々はこれまでに,視聴者のコメントデータを用いて視聴者の動画視聴を妨げない,アクションゲーム動画における動画広告挿入手法を提案してきた.本研究では,先行研究で提案された手法を実装し,その実現可能性を検証した.その結果,ゲーム動画の特徴を利用することで先行研究の手法の精度を向上させることができた.

7A-3 (時間: 9:30 - 9:50)
題名観光情報として利活用可能なデジタル写真収集を目的としたGWAPの構築と評価
著者*山本 理絵, 吉野 孝 (和歌山大学システム工学部), 曽根原 登 (国立情報学研究所)
ページpp. 1388 - 1398
キーワードデジタルアーカイブ, デジタル写真, 位置情報, 土地獲得ゲーム, GWAP
アブストラクト近年デジタルアーカイブは,様々な資源を収集・蓄積・保存・提供するサービスとして利用されているが,データの追加・更新の停滞による利用者の減少から,運営継続は困難である.また観光行動により得られるビッグデータから,旅行者の潜在的なニーズを把握することが可能だが,旅行者のニーズに即したサービスの構築を行うためには,サービスに対して有用なデータを明確にし,収集を促進する必要がある.位置情報付きデジタル写真は,新たな観光資源として有用だと考え,本研究では位置情報付加を目的としたデジタル写真収集システム「フォトポリエ」を開発した.フォトポリエでは,土地獲得ゲームを活用したGWAPにより,観光資源として有用な撮影対象を明確にし,正確な位置情報付きデジタル写真の登録を促進する.評価実験の結果,以下の4点を明らかにした.(1)観光資源として有用な撮影対象を明確にし,それに対応したゲーミフィケーション要素を考慮することで,より多くの適切なデータを収集できる可能性がある.(2)ユーザ同士の相互作用は,位置確認を行うきっかけを与える可能性がある.(3)土地獲得ゲームを楽しみ,行動力のあるユーザに対してはデータ登録のモチベーションを維持できる可能性がある.(4)異なる時間帯に異なる視点から対象を撮影することで,様々な場面において適切な観光情報を提供できる可能性がある.

7A-4 (時間: 9:50 - 10:10)
題名オンラインRPGのコミュニケーションのための絵文字チャットシステムの開発
著者*川津 美菜穂, 伊藤 淳子, 宗森 純 (和歌山大学)
ページpp. 1399 - 1410
キーワード絵文字, チャット, 定型文, オンラインRPG, コミュニケーション
アブストラクト大規模オンラインRPGが普及している.これにより世界中の人とインターネットを通じてゲームを楽しむことができる.その中で外国人とグループを組んで楽しむ機会が多くなる.グループ内では協力してゲームを進行するためにチャットを使ったコミュニケーションをとる.しかし外国人とのコミュニケーションは言語が壁となりお互いの共通言語,たとえば英語などを理解していないとコミュニケーションをとることは難しい.そこでゲームで使う言葉を絵文字で文章化し,コミュニケーションをとる方法を提案して,定型文を含んだ絵文字のみのチャットシステム「EMO-Gコミュニケータ」を開発した.実験からゲームをしながら外国人と絵文字でコミュニケーションは,理解度が88.5%であり,絵文字定型文が有効であることがわかった.