題名 | Twitterにおける聞き役ユーザ選定手法の提案 |
著者 | *柘植 大 (筑波大学図書館情報メディア研究科), 神門 典子 (国立情報学研究所 情報社会相関研究系), 佐藤 哲司 (筑波大学図書館情報メディア研究科) |
ページ | pp. 1321 - 1327 |
キーワード | Twitter, ユーザ推薦, 聞き役, コミュニケーション |
アブストラクト | Twitterに代表されるSNSの普及により,多くのユーザがSNSを利用するようになってきた.実際Twitterにおけるユーザ数は毎年増え続け,今後も増加傾向にあるといえる.しかしユーザの増加に合わせて,ユーザの離脱率も上昇しているとの報告がある.特に新規ユーザの離脱率が高いことがわかっており,投稿活動を停止するユーザの増加が懸念されている.この問題の原因として,新規ユーザはネットワーク成長が充分でないため,SNS上でのコミュニケーションを円滑に行えていないことが考えられる.本研究では,そのような新規ユーザの投稿の聞き役となるようなユーザ,すなわち聞き役ユーザを定義する.聞き役ユーザとは他ユーザ,本研究では特に新規ユーザに対して興味を持ち,積極的に関わりをもつユーザのことである.本研究の目的は聞き役ユーザの選定および,新規ユーザに対しての推薦であり,これにより,従来の推薦手法にFollowの双方向性を加えることが可能となる.すなわち新規ユーザからの単一Followではなく,相互Followの形成までを考慮したユーザ推薦が可能となる. |
題名 | バースト時刻に基づくユーザのタグ付け手法の提案 |
著者 | *山本 修平, 若林 啓 (筑波大学), 神門 典子 (国立情報学研究所), 佐藤 哲司 (筑波大学) |
ページ | pp. 1328 - 1334 |
キーワード | Twitter, バースト, 時系列データ, タグ付け, ハッシュタグ |
アブストラクト | Twitter では,数多くのユーザが,自身が興味を持つ話題に対してツイートを投稿している.定常時に比べて多くのツイートを投稿している期間は,ユーザが興味・関心を持つ話題に関するイベントが生起していると考えられる.本論文では,このような期間を「バースト時刻」として着目し,各ユーザのツイート数の系列に基づいて,ユーザの興味や属性が明らかとなるタグ付け手法を提案する.タグとしては Twitter で広く使用されているハッシュタグを使用し,ユーザのツイート数がバーストしている時刻で, Twitter 全体でバーストしているハッシュタグは,ユーザの興味や属性に関連したタグであると仮定し, ユーザ毎に適切なハッシュタグを付与する.実際のアカウントを用いた評価実験を行った結果,ユーザに適切なハッシュタグを付与できたので報告する. |
題名 | ユーザのつぶやきに即した避難支援情報通知システムの提案 |
著者 | *吉野 孝, 宮部 真衣 (和歌山大学) |
ページ | pp. 1335 - 1341 |
キーワード | 災害時支援, マイクロブログ, twitter, 防災支援, 機械学習 |
アブストラクト | 東日本大震災後,ネットワークを利用した災害時支援のための研究やサービスが多く開発されたが,災害発生後はネットワークが利用できない場合が多い.また,出先などの普段行かない場所で災害に遭うと,避難行動などに即時対応できない可能性が高い.さらに,災害時のための機能を災害時にいきなり利用することは困難である.これらの問題に対応するために,災害発生前から利用可能なオフライン対応型災害時避難支援システムを開発してきた.このシステムには,ゲーミフィケーションを活用した利用の継続を促す仕組みを複数取り入れているが,継続的な利用には至っていない.そこで本稿では,日常的なシステム利用を促進するために,マイクロブログ上で動作する避難支援情報通知システムを提案する.提案システムは,ユーザのマイクロブログ上の発言(つぶやき)を利用して,ユーザの移動を検知し,移動先周辺における避難支援情報を提供する.本稿では,GPSに依存しない,テキストに基づくユーザの移動検知の実現可能性および避難支援情報の提供可能性について検討し,提案システムの実現可能性を確認した. |
題名 | マイクロブログにおけるTo-Doを自動抽出する:日常の情報発信に基づくさりげないTo-Do管理支援の提案 |
著者 | *谷岡 遼太 (和歌山大学大学院システム工学研究科), 宮部 真衣, 吉野 孝 (和歌山大学システム工学部) |
ページ | pp. 1342 - 1349 |
キーワード | タスク管理, To-Do管理, SNS, マイクロブログ, 機械学習 |
アブストラクト | ビジネス社会では個人の自己管理力や生産向上性が求められており,社会人にとって,To-Do管理の重要性は高い.To-Do管理の普及と習慣化には,大学生の抱くTo-Do管理への抵抗感の軽減や,動機づけが必要である.また,To-Do管理を促進するためには,To-Do管理ユーザにとっての操作に関する負担の軽減が不可欠である.そこで本稿では,To-Do管理における入力負荷を軽減するため,マイクロブログにおける日常の発信に基づく「さりげない」To-Do管理支援を提案する.提案手法では,マイクロブログ上に発信されたテキストからTo-Doを自動抽出し,To-Do管理システムと連携する.本研究では,To-Do管理における同一のTo-Doの状態遷移を考慮し,5つのTo-Doカテゴリを定義した.また,定義したカテゴリに基づいたコーパスの構築を行い,「予定」「希望」「達成」カテゴリについては,Twitterに投稿されるツイートにある程度含まれることを示した.さらに,精度検証実験を行った結果,Precisionについてはある程度の精度が得られることがわかった. |