題名 | 冷蔵庫のドア開閉動作に基づく利用者識別手法 |
著者 | *石田 茜 (神戸大学大学院工学研究科), 村尾 和哉 (立命館大学情報理工学部), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科/科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科) |
ページ | pp. 1208 - 1216 |
キーワード | 冷蔵庫, 圧力センサ, 加速度センサ, 角速度センサ, 個人識別 |
アブストラクト | 冷蔵庫は家庭や職場において複数人で共有して使用することが一般的であるが,各ユーザが庫内に保存されている全ての食品の所有者を把握しておくことは難しく,所有者不明の食品が放置されたり,誤って他人の食品を取り出してしまうことがある.食品の所有者情報を共有するには,すべての食品にペンで所有者を明記するなどの方法が挙げられるが,ユーザの負担が大きく継続的な運用が難しいことや,所有者本人が食品を保存していることを忘れることが問題である.そこで本研究では,冷蔵庫のドアハンドル部に圧力センサを,ドア側部に加速度・角速度センサをそれぞれ設置し,ドアハンドルを握った際の圧力データおよびドアを開けた際の角速度データから冷蔵庫のドアの動きを認識し,個人識別を行う手法を提案する.実験より,7人の被験者において91.9%の識別率が得られた. |
題名 | トイレットペーパの回転に基づくトイレ使用者識別手法 |
著者 | *倉橋 真也 (神戸大学大学院工学研究科), 村尾 和哉 (立命館大学情報理工学部), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科/科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科) |
ページ | pp. 1217 - 1225 |
キーワード | ユビキタスコンピューティング, 個人識別, 角速度センサ, トイレ, トイレットペーパ |
アブストラクト | トイレの便器にセンサを組み込むことで,ユーザの生体情報を日常的にかつ容易に取得し,健康管理などに応用できるようになった.トイレは多くの場合,複数の人が共用するため採取した生体情報をユーザごとに分類する必要があるが,カメラや音声,体重計による個人識別はプライバシの観点から適切ではない.タッチパネルなどの機器を設置して操作することでの個人識別も可能であるが,本来不要な操作であるため操作を忘れることもある.そこで本研究では,トイレットペーパの巻取り方の個人差に着目し,芯に角速度センサを設置したトイレットペーパの回転特性から個人識別を行なう手法を提案する.評価実験により提案システムの有効性を確認し,提案方式を用いた2つのアプリケーションを実装した. |
題名 | 歩行動作と近接情報を利用した自動個人認証 |
著者 | *鬼木 明日香, 木村 真乃介, 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻) |
ページ | pp. 1226 - 1235 |
キーワード | 多要素認証, 歩行動作, ウェアラブル端末, 加速度センサ |
アブストラクト | 近年セキュリティ確保のために,複数の認証を併用する多要素認証の導入が増加している.しかし多要素認証はユーザに所持品の取り出しやパスワード入力,生体認証などの様々な作業を連続して要求するため,日常で多用されるようになるとユーザの負担は大きく,処理時間もかかることが問題である. このような現状を踏まえ本研究では,ユーザが認証対象へ向かう際の時間と歩行動作を認証に活用することで,認証作業を全て自動的に行う個人認証システムを提案する. ユーザが認証対象に接近していることを無線の電波強度を用いて察知し,歩行の振動を加速度センサで取得して個人識別に利用する. 提案システムを実装し,現在の多要素認証システムで一般的な,ICカード・4桁の暗証番号・静脈認証の組み合わせの認証手法と比較することでユーザの利便性を評価した.評価実験の結果より,認証の効率,ユーザの満足度,セキュリティへの配慮において,従来システムより優れていると考察した.認証の識別に関しては従来システムには劣るが,加速度センサを用いた歩行認証の既存研究と比較するとエラー率は減少した. |
題名 | 3次元動作における複数の身体部位の加速度を特徴量とした個人識別の有効性評価 |
著者 | *味岡 孝昇, 梅澤 猛, 大澤 範高 (千葉大学 大学院 融合科学研究科) |
ページ | pp. 1236 - 1241 |
キーワード | 個人認証, 行動的特徴, ジェスチャ, 加速度センサ, パターン認識 |