題名 | クラウドデータベースを用いた大気汚染物質吸引量計測システム |
著者 | *白井 良成, 岸野 泰恵, 納谷 太, 柳沢 豊 (日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所) |
ページ | pp. 786 - 792 |
キーワード | 環境センシング, クラウドコンピューティング, 健康管理 |
アブストラクト | 花粉やPM2.5等の大気汚染物質によって多くの人が健康被害にさらされている.これらの物質が引き起こす花粉症や喘息の根本的な治療方法はいまだ確立されておらず,患者は,花粉やPM2.5をできるだけ吸わないことが求められている.しかし,大気汚染物質は目に見えないため,患者は飛散量提供サイトなどを参考に,外出を控える,窓を開けないといった場当たり的な対応を取らざるを得ない. 本稿では,花粉症や喘息などの患者やその予備軍が,大気汚染物質の吸引量を計画的にコントロールできるようにするための大気汚染物質吸引量計測システムを提案する.提案システムは,クラウド上にある飛散量データを活用し,患者が携帯する端末の位置情報を基に,飛散量を取得し,集計していく.これにより,ユーザは,各種大気汚染物質センサを携帯していなくても,様々な大気汚染物質の日々の吸引量を知ることが可能となる. |
題名 | 地下現場作業員のための複合気体センサを備えた無線通信機能付きワークウェア |
著者 | *中下 岬 (東京電機大学大学院未来科学研究科情報メディア学専攻), 岡本 龍二 (タカヤ株式会社), 岩井 将行 (東京電機大学未来科学部情報メディア学科) |
ページ | pp. 793 - 798 |
キーワード | 気体センサ, XBee, ワークウェア |
アブストラクト | 近年,地下空間での作業において懸念されているのがガス爆発やガス中毒である.そこで我々は,これらの事故を防ぐワークウェアを考案した.本稿では考案したワークウェアの詳細,実装および評価の結果を論じる. |
題名 | 無線位置推定における遮蔽物を考慮したアンカーノード配置 |
著者 | *岡 海人 (九州大学 大学院 システム情報科学府), 五十嵐 正樹, 内山 英昭 (九州大学 大学院 システム情報科学研究院), 島田 敬士 (九州大学 基幹教育院), 長原 一, 谷口 倫一郎 (九州大学 大学院 システム情報科学研究院) |
ページ | pp. 799 - 802 |
キーワード | センサーネットワーク, 位置推定, RSS, アンカーノード, 配置問題 |
アブストラクト | ネットワーク上の各ノードの位置を推定する手法として,位置が既知のノード(アンカーノード)と位置推定対象のノード(ユーザノード)の間で通信を行った際の受信信号強度(Received Signal Strength: RSS)を利用するものが知られている. この位置推定手法では,送受信ノード間に遮蔽物がある場合,直接電波が届く場合に比べてRSSが弱くなることでノード間の距離が実際よりも長く推定され,位置推定精度に悪影響を及ぼす. 本研究では,アンカーノードの配置を適切に行うことで遮蔽物による位置推定精度低下の問題を改善する. アンカーノードの配置位置として,位置推定誤差の期待値が小さくなる候補点を選ぶ. 提案手法の有効性を示すため,等しい個数のアンカーノードを一様に配置した場合と提案手法によって配置した場合について,実環境での位置推定精度の比較実験を行った. 実験結果から,提案手法によるアンカーノード配置の有効性を示すことができた. |
題名 | 近距離・長距離通信の連携による野生動物行動検知のための無線センサネットワークの提案 |
著者 | *大島 浩太, 利根川 秀 (埼玉工業大学) |
ページ | pp. 803 - 808 |
キーワード | 無線センサネットワーク, BLE, 野生動物, 行動検出 |
アブストラクト | 野生動物の生態調査を目的とする,移動などの行動検知・記録を可能とする,無線センサネットワークを提案する.提案する無線センサネットワークは,環境側に設置した近距離無線通信を利用するビーコン発信機からの情報を,動物側に装着する受信機で検知・記録することで移動履歴を取得する構成を採った.この構成では,低消費電力のビーコン発信機を用いることで長期間のバッテリ駆動が可能になるが,移動履歴の収集に動物の捕獲を必要とする.この課題に対し,環境側に長距離無線通信機能を備えた自動収集装置を導入する方式を開発し解決を図った.提案無線センサネットワーク方式を備えたプロトタイプシステムを開発し,基本性能の実測評価とその評価結果を踏まえて実用性について検討を実施した. |